「ある程度、客観的な人物評伝」J・エドガー Ezy Ryderさんの映画レビュー(感想・評価)
ある程度、客観的な人物評伝
とりま、二重の意味で観づらい。終始、光度を抑えた「暗い画面が多い」のと、「しょっちゅう、現在と過去を行き来するストーリー」の合わせ技で、鑑賞中の集中力が削がれた。特に後者のストーリー、時間軸転換が多用されている(けど、過去が現在の答え合わせになってない)のと、フーヴァーの人生を説明するには、尺が足らんかったのか、明らかに説明不足感が否めず、わざわざフーヴァー本人のwikiを確認せな、全容を理解できない。
ただ、一方でフーヴァーの同性愛の部分や、母親への依存を扱っていたりとか、結構、踏み込んでる映画。後、フーヴァーが政敵の追い落としのため、敵のスキャンダルを捏造する部分や、自分の功績を嘘で盛ったりする部分を描いたりと、主人公を、「アメリカ的ヒーロー」として扱ってなくて、その辺は悪くなかったかな。
といっても、クリント・イーストウッドが監督やし、そんな「結末丸見え」の「寒い映画」には、ならんかったやろうけど。やろうけど、個人的に、フーヴァーに興味がなかったんで、つまらん映画(映画観ても湧かん)。まあ、「ある程度、客観的な人物評伝かな」くらいの感想。
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