「原子力 郷土の発展 豊かな未来」がんばっぺ フラガール! フクシマに生きる。彼女たちのいま shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
原子力 郷土の発展 豊かな未来
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映画「がんばっぺ フラガール! フクシマに生きる。
彼女たちのいま」(小林正樹監督)から。
映画「フラガール」の舞台となった、
福島県いわき市のレジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」。
(私たちの世代は「常磐ハワイアンセンター」の方が懐かしい)
震災後、復興に向けて頑張る「フラガール」を追った
ドキュメントであるが、その一場面に映し出された
「双葉町入口の看板」まちづくりの標語が目に付いた。
大きな横看板の裏表に書かれたそのフレーズは、
「原子力 豊かな社会と まちづくり」
「原子力 郷土の発展 豊かな未来」
私は、まず最初にこの看板を壊してしまいたくなった。
原発事故が起きる前は、豊かな社会が与えられていたかもしれないが、
事故後は、郷土の発展も豊かな未来も、奪われてしまった。
「看板に偽りあり」そんなメッセージさえ、聞こえてきそうだ。
せっかく復興を目指したストーリーにも関わらず、
メモ魔の私にインパクトを与えたのは、原子力の標語。
被災された家のカレンダーは3月のままだったが、
双葉町の目指した町も、被災当時のままだった。
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