「ぐっさんを彷彿とする」幕末太陽傳 こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
ぐっさんを彷彿とする
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フランキー堺主演のものは初めて見た。
それまでは中年時代のかっぷくのいい状態でしか知らなかったが、
この映画では若いフランキー。
顔がデカイせいでずんぐりな印象抱きがちだが
体が意外にすらっとしている。
いわゆるイケメンじゃあないけど、
現代の芸人ぐっさんに通じる
愛される、(人相的にも)いい男な顔だ。
さて映画だが何をおいても落語がもとなだけあってか
それとも川島監督だからか
セリフの軽妙なテンポが非常に心地よい。
先にはある意味終末しかない男。
それも明るいやつであるほど観てる側としては
寂しい気持ちがより募る。
それでもからっと達観した、
人間なら必ず行くことだよというスタンス。
たとえば正岡子規なりこの映画に顕れてる川島なり、
洒脱で乾いてながら人生に愛のある感じ。
最近はあんまり見ない気がします。
さらにトンチのきいた人物像。
サザエさんのカツオくらいしかみない。
以前は一休さんやあばれはっちゃくだの
あったのだが。
堅苦しい世情になって受け入れられにくくなったのかなあ。
だとしたら残念だ。
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