「一番の超常現象はクーちゃん自身である」ミステイクン 全竜さんの映画レビュー(感想・評価)
一番の超常現象はクーちゃん自身である
吉本随一のカルト芸人・クーちゃんこと川島邦裕が引っ越し先のマンションに立ち込める異様な雰囲気を察知し、ビデオカメラを設置するが、エスカレートする超常現象に襲われるホラーコメディ。
つまらん。
今さら『パラノーマル・アクティブティ』のパロディやって何がオモロいねん?!ってぇのを差し引いても、しょ〜もない。
何や、このヌルさ…。
尺が足りへん云うてオープニングに監督とクーちゃんと河本準一がフリートークやってる時点で映画として全く成立していない。
っていうか、そもそも致命的なのは、襲う幽霊より襲われるクーちゃんの方がキャラクターよっぽど怖いがな。
ベッドからせいぜい手を出すぐらいの幽霊に対し、片や、浴槽で飼うてるタコに
「ヨシコさ〜ん」と
愛撫する芸人、どっちがミステリアスか?!聞かれたら断然、クーちゃんでしょ。
怖くもないし、面白くもない。
加害者の存在感が、被害者登場して即刻ゼロって失敗作以外の何やねん?である。
野生爆弾が標的にされ孤軍奮闘する映画やと、相方のロッシーが千原ジュニアを宇宙人と思い込む『無知との遭遇』の方を私は勧める。
まあ、どちらにせよ、「こんなんドコが映画やねん」
ってぇ呆れる代物やけど…。
こんなん批評ちゃうね。
まあ、エエかぁ。
ほな、最後に短歌を一首
『闇の隅 何かが潜む 隠し撮り 呪い贈(送)られ 写すタコかな』
by全竜
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