「The mill just stand there, looking down everything. NHKかな?」ブリューゲルの動く絵 アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
The mill just stand there, looking down everything. NHKかな?
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「ブリューゲル展」に行った後に、そのままの勢いで観賞しました。ブリューゲルと言えばメッチャ緻密な絵を描いた事で有名です。解りやすく例えるなら「ウォーリーを探せ」みたいな感じです(「ウォーリーを探せ」作った人はブリューゲルの絵を観てウォーリーを思い付いたに違いない!?)。この映画はそんなブリューゲルの作品の中でも「十字架を担うキリスト」を映像化しています。
まぁ、ブリューゲル好きな人でないと観ようともしないタイプの映画でしょうけど、映画としては淡々と進み間違いなく眠気を誘われます。民衆の暮らしをよく映像化してるなぁっとは思うのですが、逆に民衆の暮らしを追っているだけなので台詞も少なく、盛り上がりに欠けるというか・・・それこそ映画というより博物館や美術館で流される映像作品って感じです。
時代も16世紀のブリューゲルなのか、イエス・キリストの時代なのかわかんなくなりますし、そもそもの主題がブリューゲルなのか、キリストがなのかも曖昧になってきます。だいたい撮影当時既に60歳近かったルトガー・ハウアーに40代で亡くなったブリューゲルを演じさせるの無理がないか?っと思ってしまう訳です。
人物の多いブリューゲルの絵の登場人物一人一人にストーリーを当てようとした努力は理解できますが、ブリューゲルを好きな人に向けたとしては何とも中途半端な感じですし、知らない人には何じゃこりゃ?な作品。何かもう少し上手くできたろうにね。画面の作り方が綺麗なだけに内容が伴ってなくって残念でした!
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