「「焼かれ尽くされた魂」」灼熱の魂 しゅうちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
「焼かれ尽くされた魂」
この年のアカデミー外国語作品賞をなぜこの映画がとらなかったのか?大半の映画好きの人はこの映画を鑑賞したら感じるだろう。この年の外国語映画賞は「未来を生きる君たちへ」だったのだ。たしかに「未来を」も衝撃の映画だった。良く出来ていた。一年づれてこの「灼熱の魂」が出品されていたら間違いなくアカデミー受賞していたと思う。そのくらいの傑作だ。「アナと雪」や、「アデル」や、女性をありのままに描く描写が受けるこの頃だが、この作品の女性像はジャンヌ・ダルクのような本当に強い女性を限界まで描く。女性というか人間はここまで強くなれるのか、ここまで、生き抜けるのかというくらいに魂を焼き尽くされ、蹂躙される。むごい仕打ちと拷問。しかし、もっと悲惨な運命が彼女の魂を焼き尽くす。衝撃のラストは声もでない。とにかく名作だよ。これは。
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