「ややこしい、響かず、」灼熱の魂 けいさんの映画レビュー(感想・評価)
ややこしい、響かず、
最初から複雑っぽい家族関係やら設定やらを「押し付けられてる」かんじがして入り込めなかった。
映画というものはそれぞれの設定や背景があろうけど、最初からその説明や描写が雑だったり簡素化しすぎると、その始まりから興味がついていかず、そのあとの話の展開にも興味がもてなくもなる。
個人的にはもうちょっとそのあたりの描写や相関関係、状況設定の説明や経緯が丁寧だったらよかったな、と。
登場人物も増えてきて、時代がさかのぼったり戻ったり、お母さんと娘の顔が似てて混乱したり(笑)、武装勢力だか軍だかに巻き込まれたり、いきなり宿敵のボスのとこに潜り込んで射殺したり、いきなりどこかのプールで泳ぐシーンになったり、シーン展開も雑なようで、わからんまま興味をもつ前に話が進んで見てても冷めたとこはある。
中東での宗教やら民族の争いで銃や暴力がないとなんもできん連中の後進国の地域で、残酷で悲惨なことは多々あり腹ただしくもなるところ、こういう映画でそれを描写しようにも、ただ残酷につらく描けばいいというものでもなかろうかと。
物語のよさ、深さ、どんでん返しは伝われど、そこにも入り込めず感銘も受けず。
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