「これは知るべき真相なのか?」灼熱の魂 MARさんの映画レビュー(感想・評価)
これは知るべき真相なのか?
心を閉ざしがちだったという母が亡くなった双子の姉弟。母を雇っていた男から、遺言書を読み上げられるが、そこには衝撃の真実が書かれており・・・といった物語。
遺言書に書かれていたのは、既に亡くなっているハズの父が実は生きていること、実は2人に兄がいること、そして彼らを探し出し、手紙を渡してほしいということ。
そんなこんなで、ジャンヌが母の残した謎を解明すべく、母の歩んだ人生を辿っていく。
終始、とにかく哀し気で寂しい雰囲気の物語。
本作でも、中東の悲しい現実や、宗教上のタブーなんかがガツンと描かれている。
何度見ても辛いし、腹立たしいし・・・。
少ないヒントを元に、母を知る人を知る人とかを探し、少しずつ母を知る人に近づき、探していた真相に近づくたびに明らかになる悲劇。観ていてこちらの精神も疲弊していく。ミステリー作品としても秀逸ですね。
やがて、真実を手に入れたジャンヌとシモンだったが・・・これは・・・。
辛く哀しい真実にぶち当たる映画作品はいくつも観てきたが、これはいくらなんでも。。
果たして、2人はこのことを知るべきだったのだろうか?
途中、世の中には知らない方が良い事も…なんて言う人もいたが。本当にね。
それでも母が残したメッセージには光明があったのかな?
タイトル通り、観ているこちらの心も焼き尽くされるような、哀しく、それでいて熱い作品だった。
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