「ずる賢さのレベルがアップ」夢売るふたり 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
ずる賢さのレベルがアップ
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初めてお金を貰った後で、ダッシュで妻の元へと走る阿部サダオが良い。
その夫を問い詰めて、遂にキレる松たか子が良い。
西川美和監督の演出力は、明らかに前作を遥かに凌いでいた。
だが、数々のミスリードを見ていると解る通り、そのずる賢さもとんでもない位にアップしていた。
数多くの場面で、観た人の人数分だけ解釈が出来る場面が多い。
でもそれらの場面の直前には、必ずと言って良い位に、観客の気持ちを誘導するミスリードが存在する。
とにかく観ていて楽しく無いのは間違い無いので、賛否両論五分五分。一般的には不評が多数を占めると思われる。
女性監督でありながら、これだけ登場する女性達を醜く撮る人はある意味希少価値な存在なのかも。
なにしろ!1番綺麗に映っているのは、ウェイトリフティングの彼女なんだから。
そして驚き桃の木だったのが、松たか子の“あの“場面。
いやいや“あんな事やこんな事“にはびっくりしたわ〜!
ラーメン屋で阿部サダオが浴びせる一言に納得。
子供の使い方には不快感しか湧いてこない。
店長お気持ちお察しします。
(2012年9月21日/ヒューマントラストシネマ有楽町/スクリーン1)
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