「測る前に髪を切れ。」恋と愛の測り方 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
測る前に髪を切れ。
髪の毛が伸びたワーシントンも異様なんだけど(失礼)、
ラブロマンスを演じさせるなんて更に間違ってないか?と
いう、下らない疑問が確実に確信へと発展する作品^^;
いや~違うわ、似合ってないうえに煮え切らないオトコ。
観ていてイライラするのは、こういうタイプかもしれない。
一口に「真面目」「誠実」なタイプほど、
浮気ができない分、本気に為り易いとはこういうことね。
結婚3年目の夫婦。マイケルとジョアンナ。
お互い相手を疑いたくはないけれど、どうも疑心暗鬼で
落ち着かない夫婦。やたら愛している?、私達は大丈夫ね?
なんて確認し合うのは、相手を信頼できてない証拠なのだ。
子供もいないうえ、生活にも困っていない様子なので、
こうなると考えるのはそっち方面(爆)になっちゃうのよね。
どこの夫婦も陥るマンネリ、というか節目、みたいな…
会社の同僚に惹かれている(浮気実行はまだ)マイケルと、
元カレへの想いが(双方に)残っているジョアンナ。
偶然にも同日同夜にお互いの目的?とする相手と二人になり、
さぁ~どうする?どうすんのよ、今夜?ということになる。
この二人が最終的にとった行動は、まったくもって予想通りで、
オトコならそうだろうし(爆)、オンナならそうよね(爆)という
何の面白味も説得力もない展開で、イジイジしているんなら、
腹をくくったらどうなんだ?と叱咤の感想が飛び交うのも当然。
所詮夫婦のことは、夫婦にしか分からない。
勝手に崩壊し、勝手に修復すればいい話なのだが、
これがもしも、自分の人生に降りかかってきた時が怖いのだ。
いしだあゆみじゃないけど(古^^;)
「アナタな~ら、どうするぅ~?アナタな~ら、どうするぅ~?」
ってそんな感じになる。
結局こういう実体のない感情の選択には、自分の本能や欲求が
大いに関係してくるので、これが正しい。こっちは間違ってる。
と一概には言えない。そういう戸惑いはこの先もあるのだろうし、
それを律するために(?)、結婚。という誓約制度があるのだから。
今作を見る限り、この夫婦がこの先どうなるのかは分からない。
愛する相手を疑いたくないものだが、その疑心は自分が相手を
信頼できていないジレンマと、失ったらどうしようという不安と、
そうなってはいけないというプライドなど、多くの理由があって、
例えば相手の最もイヤな一面を受容れる愛情が自分の中にあるか、
また相手にもそれがあるか、を見極めるテストにはなり得るのだ。
絶対に許せない(はずの)一面は、誰の中にも存在する。by塩谷瞬
完全無欠の人間に魅力がないのは、補う一面が何もないからだ。
「こんなどうしようもないオトコだけど、大好きなのよねワタシ」
「こんな我儘な自己中オンナだけど、好きでたまんないのよオレ」
なにが大切でなにが不要な感情なのか。
一緒にいて、最も楽しく、最も好める相手と苦労できるのが結婚。
それにしてもワーシントン、恋愛モノは…もう御法度か?
ひきかえG・カネ、いいヤツすぎ^^; 添い寝かよ(可哀想に)
(勝手にやってくださいとは、こういうことよね。犬も迷惑してるぞ)