映画ドラえもん のび太と奇跡の島 アニマルアドベンチャーのレビュー・感想・評価
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酷かった〜
とっ散らかった脚本も酷いけど、登場人物達の性格が酷かった。
のび太くんを笑う出来杉くん。
買ってもらったカブト虫を大切に責任を持って育てる!とお父さんと指切りゲンマンした後すぐに、「こんな小さなカブト虫よりもっと大きいのが欲しい」的発言をし、1ミリも世話をしないのび太。
カブト虫に対してはほんと酷かったな〜。世話もしないのに戦わせ、そしてラストでも愛情が芽生える描写なくひっくり返り蓋が外れ土がこぼれた虫かご、そこから飛び出しひとり机を歩くカブト虫…それを背景に出かけるのび太達の声が流れるという…。愛でるシーン入れてや…となった。
それにのび太くん、絶滅種の島から悪びれる様子もなくカブト虫をこっそり盗んで来ていて引いた。
危険な生き物も居る島に、子ども達だけを放置する博士。無責任すぎるやろ。
あとは、一歳の時に両親を亡くした子どもの前で、両親への文句からの〜でも大切な存在なんだというあったかエピソードを語って聞かせるのび太、ジャイアン、スネ夫にしずかちゃん…鬼か。
この小さな子がカブト虫交換して!ってお願いしてきた時、「ダメ!」としか言わず顔を背けるのび太が冷たすぎてびっくりした。
これは大切なカブト虫なんだ…それにここの虫を持ち帰る事もできないんだよ。って説明してあげればいいじゃん…。
ダメ!とだけ冷たい態度で強く繰り返されたら、「なんで?」ってなりますよ…。
実際、この後丁寧に説明したらスッと納得してくれたこの子が、特別我儘だとは思わない。
そして、ドラえもんの道具無しで頑張らなきゃいけない状況に大パニックになるのび太に対し、「ドラちゃんの道具がないと何もできないのね!のび太さん嫌い!」と言い放ち、傷つけ頑張らせ、自分は何もせず応援に徹するしずかちゃん…。
鼓舞させるって感じじゃなかった。
なんかみんな、性格が悪い!!
あと脚本が…
カブト虫の飼育を通して生き物への愛情の芽生えや、育てる事の大変さ、大切さを訴えたいのかと思ったらのび太はカケラも飼育しないし、絶滅種が出てきたから、これは人類の行いや環境の変化によりこれだけの生き物が絶滅してしまったという反省や学びを得るのかと思ったらそういう訳でもなく。
のび太がお手伝いをしないで遊びほうけている、の会話から唐突に親子感動エピソードがぶっこまれ、親子感動ものになってびっくりした。
我が家の子ども達は「いやいや酷すぎない?」とか「それダメだろ…」と終始ツッコミを入れたりドン引きしたりしながら、それでも楽しそうに観ていたから良かったかなと思った。
私はすごくイライラしてしまったけど。笑
どんな命も、生きてる生きてく!
ドラえもん(映画)シリーズ第32作。
小学館創業90周年記念作品。
Amazon Prime Videoで鑑賞。
原作エピソード(モアよ、ドードーよ、永遠に)は既読です。
普段はあまりフィーチャーされないのび太くんのパパ、のび助が大活躍する本作。大活躍と言っても、ドラえもんたちと冒険を繰り広げるのは、子供時代ののび助でした。
お互い親子とは気づかず、冒険の中で友情を育んでいくのび太とのび助。のび助は危険を省みず、友達の危機には敢然と飛び込んで、絶対に助けようと行動する…。このパパあって、のび太くん有り。時空を超越した絆に涙がこぼれました。
乱獲で絶滅した動物たちが暮らしている島は理想郷だし、実際そう云う場所があれば…、と夢想せずにはいられませんでした。人類の過ちであり、決して忘れてはならないな、と…
連綿と繋がれて来た命にも想いを馳せました。我々は、ご先祖様から受け継がれて来た命を生きている…。正しいことも間違ったことも、全部引っくるめて家族の歴史で血の轍…
そして今日も、これからも、生きてる生きてく!
[余談]
空気砲などの武器系のひみつ道具やどこでもドア、タケコプターが根こそぎ使えないと云う事態にハラハラしました(笑)。
お父さんのエピソード
昔のお父さんと出会う流れもゴタゴタ重たくてリズムがない。
お父さんでなきゃ困るネタがない。
ゴールデンヘラクレスの存在ももうひとつで守り神とかどうなんだろう。活躍は悪役の乗り物を壊すだけ。
オリジナルだけど、見たような話で少しも盛り上がらなかったです。
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