劇場公開日 2011年11月19日

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「素晴らしい脚本と演出、感動のラスト。」新少林寺 SHAOLIN アルさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5素晴らしい脚本と演出、感動のラスト。

2020年10月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

興奮

知的

カンフー映画、アクション映画と思って観ると、
良い意味で裏切られた事に気付かされる。
ありがちな復讐するストーリーと思いきや、
私欲と権力、後悔と改心、殺生と悟り。
少林寺という皆の心の拠り所、
生活の場を軸に、心身の修行をしながら展開。

強いお坊さんが、敵をなぎ倒していく、、、
のではなく、仏の教えから人生を悔い改める、
予想以上に深く考えさせられるお話。
アンディ・ラウ演じる主人公、
侯杰(こうけつ)の人生を走馬灯の様に観つつ、
自分の人生観と比較してしまう。

昔、手塚治虫の[ブッダ]を、
全巻読んだ後に感じた気持ちに物凄く似ている。

ニコラス・ツェー演じる曹蛮(そうばん)の、
前半と中盤、ラストの表情の変わり様は必見。
驚く程の悪役ぶり、敵に対する躊躇いの無さは、
[DEATH NOTE]の夜神月に近いか。

特別出演のジャッキーはご愛嬌。
美味しい所はきっちりとこなしつつ、
いつものジャッキー映画らしさも(笑)

2時間半に気持ち良く纏めた良作で大作。
暇な時、、、ではなく、
是非!じっくりと観て欲しい作品。

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アル