真救世主伝説 北斗の拳 トキ伝のレビュー・感想・評価
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今にも落ちて来そうな死兆星の下で。 そのシェルター、どう見てもまだスペースあるよね!?
「北斗神拳」伝承者ケンシロウの死闘を描くディストピア・バトルアニメ『北斗の拳』を再構成し描き直した『真救世主伝説 北斗の拳』5部作の第4作。
北斗四兄弟の次兄にして、次期北斗神拳正統伝承者と目されていた天才拳法家・トキ。病に冒された彼はどのような人生を選んだのか。そしてラオウとの最期の闘いの行方は…?
○キャスト
ケンシロウ…阿部寛。
ユリア…石田ゆり子。
ケンシロウも慕う『北斗の拳』界最高の人格者トキを主役に据えた一編。前々作の『ユリア伝』(2007)同様、劇場公開作品ではなくOVA作品である。
オープニングクレジットの謎カンフーアニメがめっちゃ安い仕上がりで「おいおいこの作品大丈夫なのかよ…」と思ったが、本編の作画は割と安定しており一安心。
今作ではトキの歩みが描かれる訳だが、オリジナル要素としてサラというセクシーな女医さんが登場する。
レイナは何のために登場したのかよくわからんキャラだったが、このサラはトキの旅の終着点という重要なポジションを担っている。
過酷な運命に翻弄されたトキに、ついに訪れるサラという安らぎ。ラストシーンの花畑での再会はとても感動的であり、これまでに登場したオリジナルキャラクターの中で、サラは群を抜いて存在価値のある人物であるように思う。
トキvsラオウは流石に見応えがある!が、そこ以外はかなり地味目な作品。1時間という短めのランタイムだが、それでも若干間延びしているように感じる。
ぶっちゃけラオウ戦以外、何が描かれていたのかもうほとんど覚えていない💦もう少しカサンドラに連行されるまでの件に厚みを持たせてもよかったのではないだろうか。
全体的には非常にシリアスな物語なのだが、やっぱりどうしてもあのシェルターの場面で笑っちゃう😅だってどう見てもトキが入るスペースがあるんだもん!!
シェルター内がめちゃくちゃスカスカに描かれているので、あと大人10人くらいは余裕で収納出来るように見えちゃう。トキが犠牲になり死の灰を被るという超シリアスな場面のはずなのに、シェルター描写がおざなりすぎてギャグシーンになっちゃってる。どう考えてもここの描き方にはもっと気を遣うべき!!
被爆する前からトキは不治の病を患っていたという、原作からの変更点には疑問が残る。この設定変更により特別なドラマが生まれた訳じゃないし、情報量が増えたことによってトキの人物像がボヤけてしまっている。被爆により未来が絶たれるという展開の悲劇性も薄まってしまっているし、ほんとここ何がしたかったんだ?
おおかたサラを自然に登場させる為の設定変更だったんだろうが、逆に違和感が生じている。北斗の寺院には常駐医がいるのか?
被爆したトキの治療を彼女が受け持ったとかそういう展開の方が自然だと思うんだけど…。
違和感といえば、前回に引き続き今回もシリーズ間の整合性が取れていない点が気になる。
「俺が道を踏み外した時はお前が止めろ」というラオウとトキの約束。ラオウに敗北したトキはケンシロウにその約束を引き継ぐ。しかし、前作の回想シーンではラオウとケンシロウは幼少期にこの約束を既に取り交わしている。
今回の展開があるのなら、ラオウとケンシロウによる幼少期の誓いは不要。こういう繋ぎがこのシリーズは雑なんだよなぁ…。
感動的な物語ではあるのだが、やはり地味だというのが率直な感想である。とはいえ、トキという人物が魅力的に描かれている点は好印象。『トキ伝』というタイトルに相応しい作品であったように思います。
トキのことを嫌いだという人は地球上一人もいないとは思いますが、熱狂的なファンだという人もあんまり居ないような気がする。そんなトキ中庸派もこの作品を観れば彼のファンになる事でしょう!✨
トキはいい奴
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トキが幼き日の約束を守ってラオウの覇業を止めにかかる話。
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そういや完全に忘れてたけど、ラオウとトキって実の兄弟やってんな。
でも全く似てないよね。まあ普通におもろかった。
トキは核戦争前から不治の病におかされていた。付き添いの女性医師サラ...
トキは核戦争前から不治の病におかされていた。付き添いの女性医師サラ(平野綾)はやっぱりトキが好き。この作品のみオリジナルキャラ。病に耐えながら二人で旅するシーンもある。
核シェルター閉めたあと扉の前でこれでもう病気を隠すこともないと一人つぶやいた。シェルターに入らなかった理由のひとつ。
トキが剛の拳を使いラオウを圧倒するシーンが素晴らしい。熱い。
真救世主シリーズはどれも終わり方がイマイチなのだけれどこの作品はきれいな終わり方。
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