「照らす」ハッピー・ゴー・ラッキー ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
照らす
「ポジティブシンキング」
そんな言葉が世の中をひとり歩きしています。でも、なんか無理矢理言わされてる感があるし、浅はかに聞こえるんだよなぁ。
主人公ポピーは、そんな「ポジティブシンキング」の人。テンション高すぎるし、誰にでも話しかけるし、何でも良い方向に考えるし。
だけど、彼女には「ちらほら」と陰が見える時があります。「ポジティブシンキング」の象徴として描かれる彼女は、私が思うよりも、無理矢理でもなく、そう単純な人間でもなさそうなのです。そう、単純じゃない。
「あんたは漕ぎ続け、私は笑い続ける。」とポピーは笑顔で言う。
そうなんだ、人にはそれぞれの役割があるんだ。ネガティヴな部分があったって、いろんなトラブルにあったって、いい人辞めたらって言われたって、それでもいい人の役割を与えられた人がいる。暗闇が分かるからこそ、暗がりから人を照らすことができる人がいる。
マイク・リーは、またもや私の地中の奥深くに複雑で愛しいポジティブという種を蒔いてくれました。まるで、ポピーが芽がでる様にと照らしてくれている様です。
そう、「世界に笑顔を!」が芽になるんだよね。
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