劇場公開日 2011年10月1日

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「【平凡な主婦が、ジグソーパズルの魅力に惹かれ、家族の間に漣を立てつつも、新たなる自分を見つけていく過程を静的なトーンで描いた作品。】」幸せパズル NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【平凡な主婦が、ジグソーパズルの魅力に惹かれ、家族の間に漣を立てつつも、新たなる自分を見つけていく過程を静的なトーンで描いた作品。】

2023年12月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■専業主婦のマリアは家族と幸せな人生を送ってきたが、どこか物足りなさを感じていた。
 50歳の誕生日にジグソーパズルをプレゼントされて夢中になった彼女は、パズル大会の常連出場者・ロベルトにその才能を見込まれ、一緒に世界大会を目指すことになる。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・全体的に抑制したトーンで物語は描かれるのが、印象的である。

・マリアのジグソーパズルのペアになった裕福なのロベルトに対し、徐々に心惹かれていくマリアは夫フアンから”最近、綺麗になった。”と言われ、少し複雑な表情になるシーン。
ー マリアがロベルトに対する気持ちとフアンを大切に思う心と、板挟みになっていく。-

・マリアとロベルトのペアは地方大会で優勝し、ドイツでの本選に出場が決まるのであるが、マリアはロベルトにドイツへ行くことを断り、旅券を箱にしまうのである。

<今作はジグソーパズルを題材とした珍しい映画であるが、一人のパズルの楽しさに目覚めた主婦が、家族か、ペアの素敵な男性を選ぶのかを抑制したトーンで描いた作品である。>

NOBU