モンスターズ 地球外生命体のレビュー・感想・評価
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メキシカン第九地区的な
映画なのかと思ったけど、なんか全然違って静かな映画でした。
NASAが地球外生命体のサンプルを取得したまでは良かったが、帰還中メキシコの上空で大破しサンプルをメキシコに振りまいてしまったことで地球外生命体がメキシコの一部で繁殖、繁殖エリアを隔離地区とするも、繁殖した巨大な地球外生命体によって街が破壊、アメリカ軍の介入でこの地球外生命体の掃討作戦が展開される。
この生命体の繁殖力の強さからか掃討作戦が一向に進まないメキシコにやっと入国できたスクープ狙いのカメラマン、コールダーだったが、会社の上司からメキシコに来ている新聞社の社長令嬢サムを無事に送還する命を受け、彼女を国境付近まで送ることになったのだが。
形としてはエイリアンの襲撃エリアからの脱出の体だが、見方によっては突然始まった内紛や戦争地域からの脱出のようでもあり。途中で脱出のための交通手段を確保しようとするも足元を見てエゲツない商売をしてくるおっさんやら、なんとなく金づくで無理やり通してしまういい加減さなど混沌とした戦場地域の様子が描かれているようにも見える。
戦闘に慣れてしまっていつつも、米軍のエイリアンへの応戦によって犠牲になるメキシコ人達の話もあったり、いろいろな問題を戦争ではなくあくまでエイリアンとの戦いとして風刺している、そんな感じの前半だった。
中盤以降、ちょっと色々な要素を入れ込み過ぎてしまった割には尺が短いために消化不要の部分や駆け足に物事が進んでしまっている部分もあって、シンプルに脱出劇にフォーカスするのか、もしくはエイリアンの正体を暴きに行くのか、それともコールダーとサムのこれからを描くのか、どこか一つに絞ってみたらよかったように思う。
地球外生命体の繁殖の仕方や生態など面白い設定も多く、メキシコという舞台もうまく活かせていたように思うだけに、絞り込む部分がぼやけてしまったのが少し悔やまれる。
テーマの割にはとても静かで、豊かな自然がとても印象的な作品だった。
ロードムービー
”宇宙人襲来物”というジャンルがあるかどうか
知らないが、そういう映画として観ると
肩透かし。
しかし、他人男女のロードムービーとして
見るとなかなか。という映画。
でも、だ。
だったら”宇宙人襲来物”にしなきゃいいじゃん?
それで、だ。
この二人とも、どの場面でお互い惹かれあったのか
俺には分からない。ま、なんとなくはあったよ。
しかし、だ。
吊り橋効果にしては”宇宙人”は、やりすぎだし、
男女の微妙な心情の変化も表しきれていない。
どっちも中途半端。
全然話変わるけど、
”宇宙人襲来物”ってさ、宇宙人が姿を現すまでが
一番ドキドキして面白いよね(ホラーの手法)。
姿を現すとドキドキが薄れて、
途端につまらなくなっちゃうよね。
それで”ほぼ出さないで最後まで”っていう手法と、
”序盤で出して違うジャンルに持っていく”っていう手法が
あるんだけど。
この映画はどっちでもないので、
イカがでてくる必要性が感じられなかった。
そんな映画です。
円谷英二だって大ダコからゴジラだけど…
ギャレス・エドワーズが『GODZILLA』の監督に抜擢されるきっかけとなった2010年の作品。
…を、今更ながら初鑑賞。
無名の新人監督が世界に名を轟かす怪獣王を手掛けるという、まさに夢!
それを成し遂げた自身の演出が冴えたモンスター・パニック!
…を、見た筈なんだけど…。
地球外生命体のサンプルを採取したNASAの探査機が大気圏突入時、メキシコ上空で大破。“モンスター”は繁殖し、メキシコは封鎖され…。
B級チックながら、悪くはないSF設定。
メキシコでスクープを狙うカメラマンは上司から、社長令嬢をアメリカ国境まで送り届けろと命じられ…。
話もまあ悪くない。
ここからハラハラスリリングな襲撃と旅が始まる!…と思いきや、
え~…
多くのレビュアーさんが言っておられるように、そんな感じです…。
モンスターが蔓延る世界のロードムービー。せめて言うなら、ドキュメンタリータッチのサスペンス・ドラマ。
モンスターの襲撃を喰らったメキシコや人々の姿、主演二人を延々見せるだけ。
モンスターの気配は感じさせるけど、がっつりとは全くと言っていいほど登場せず。せめて言うなら、最後にちょこっと、ちょこっ~とだけ。
やっと全貌を見せたと思ったモンスターも、まさかの陸上を歩く“ビッグ・オクトパス”!
そして、終始何の盛り上がりもなく、終わりも呆気なく。
って言うかこれ、モンスター映画なの…?
って言うかそもそも、面白かったかと問われたら…。
『GODZILLA』や『ローグ・ワン』を見た後だと、なるほどのギャレス映画。つまり、
シリアス。ロースタート。見せ場はラスト。ちょい見せ。出し惜しみ。
ギャレスのリアリティーのある演出は見事。
大物監督たちや批評家からは絶賛。
作り手側からすれば、超低予算で凝った作り、見せ方が好評を博したのだろう。
批評家側からすれば、それに加え、まるで今のアメリカ/メキシコ国境間を見せられている社会的なメッセージも好評を博したのだろう。
でもねぇ…
我々一般側は、もっと単純でもいいから、ハラハラスリリングで、迫力や見せ場があって、モンスターが出る“モンスター映画”が見たかった。
超低予算に無理承知で言うけれど。
この時、誰が後にこの監督が怪獣王を手掛けると思っただろう。
まだ怪獣王(ゴジラ)への程遠い道。
でも、これを見て抜擢したんだから、レジェンダリーは目利き…?
絶対に見ないでください
おそろしく退屈だった。 いつ来るんだ?来るんだ?暗がりで足しか見せ...
なんじゃこりゃ(笑)
美しい
不思議な感覚
「GODZILLA ゴジラ」(14)のギャレス・エドワーズ監督のデビュー作。
制作費150万円という低予算にも関わらず、評価は上々、監督は大躍進という爆弾的作品だ。150万円の制作費でこのクオリティは凄いが、実際やれることは限られてくる。軍との攻防戦や爆破シーンなど、盛り上げ要素は皆無に等しいため、映像面では地味なのだ。
しかし本作のメインテーマはモンスターとの戦いよりも、戦争の真っ只中にいる人間の物語である。主人公は二人の男女。二人が織り成す妙に人間臭いやり取りや失敗など丁寧すぎる位に描き抜いている。かといってドラマ部分で抜きん出て心を揺さぶられるエピソードがあるわけではなく、ひたすら国境を目指す男女のやり取りと長旅を単調に描いているという構成だ。
本当にこれだけの作品なのだが、掘り下げると、非常に現実味を帯びているとも考えられる。もし現実世界にモンスターがいるとするならば、軍関係者では無い限り、さながら映画のようにモンスターに近づいて戦うなんてことはしない。我々庶民に出来ることは、逃げることだ。本作の主人公のように、危機に見舞われながら安全地帯をひたすら目指すのだろう。それを考えると、本作のあり方も変わってくるように思う。
ヒロインの子かわいいなぁ
資金の無さを演出でカバー
This is a つまんねぇ.
演出が丁寧に「みえる」
良く言えば過度な演出がされていない、控えめな作品
低予算で制作したことが有名だが、設備投資費1万5000ドル制作費は50万ドル(引用元:wikipedia)でブロックバスター映画と比較すると確かに低予算
大爆発や派手なアクションは期待できないので物足りなさはある
主人公とヒロインの微妙な関係と終末感漂う世界観
小道具も凝っていて地に足のついたSF映画になっている。
人間らしさが感じられるキャラクターたち、
生態系が謎で、危険なモンスターズ
ついつい全部さらけ出してしまいがちなSF映画だが、本作は謎を残しつつ絶妙な演出をしている。
低予算映画と言うと手ブレ映像に画質の悪いハンディカムがイメージにあるが、本作はフルハイビジョンで撮影されている。
大画面で視聴しても何も問題はない。
CGの出来も日本映画ほどがっかりな出来ではない。
やはりお金をかければいい作品ができるわけではない。
クソ3DCG映画を乱発している日本の映画会社は本作を見ても言い訳できるのだろうか?
まぁ内容はともかくとして
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