日本の自転車泥棒のレビュー・感想・評価
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不思議なロードムービー
観客を置き去りにしてひたすら主人公が自転車を盗み、漕ぎ続け、叫ぶ。
南下するに従い男の境遇を覆っていた曇り空と見守っていた観客のモヤモヤした胸を晴らして行く趣向で、楽しい作品では無いのに次第次第に惹き付けられている不思議なロードムービーです。
カメラが良いですね。
ピッタリと寄り添い、雪道では「滑って事故を起こすのでは?」交通量が多いと「車に引っ掛けられないか…」とちょっとしたサスペンスがあるのが観ていてドキドキさせられますね。
印象的なシーンが多く、監督はこれがデビュー作らしいが今後の活躍にも期待が持てますね。
最後がやや中途半端気味だったのは残念でしたけれど…。
(2006年12月20日シネマアンジェリカ)
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