日本の自転車泥棒

劇場公開日:

解説

「爽健美茶」など数々の名作CMを手がけてきたCMディレクター、高橋忠和が初メガホンをとり、盗んだ自転車でひたすら走り続ける男の7日間の旅を描いたロードムービー。岩手県釜石市で暮らす製鉄所工員の斎藤鉄男は、ある朝、自分の頭の中で鳴り響いた鐘の音に突き動かされるように自転車を盗んでしまう。思うがままにペダルをこぎ続ける鉄男は、またたく間に釜石を飛びだしていき……。鉄男役に、「ビリケン」(1996)以来10年ぶりの主演となる杉本哲太。

2006年製作/104分/日本
配給:シネマ・アンジェリカ
劇場公開日:2006年12月1日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0不思議なロードムービー

2015年3月28日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

観客を置き去りにしてひたすら主人公が自転車を盗み、漕ぎ続け、叫ぶ。
南下するに従い男の境遇を覆っていた曇り空と見守っていた観客のモヤモヤした胸を晴らして行く趣向で、楽しい作品では無いのに次第次第に惹き付けられている不思議なロードムービーです。

カメラが良いですね。
ピッタリと寄り添い、雪道では「滑って事故を起こすのでは?」交通量が多いと「車に引っ掛けられないか…」とちょっとしたサスペンスがあるのが観ていてドキドキさせられますね。
印象的なシーンが多く、監督はこれがデビュー作らしいが今後の活躍にも期待が持てますね。

最後がやや中途半端気味だったのは残念でしたけれど…。

(2006年12月20日シネマアンジェリカ)

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