「無数の“成果”の向こうに」はやぶさ HAYABUSA カバンさんの映画レビュー(感想・評価)
無数の“成果”の向こうに
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この映画を見て思ったこと。それは、奇跡は決して「運が良い」から起きるのではなく、何度も何度も努力して、間違えて、それでも諦めず努力し続けた先に、“運”がそっと背中を押してくれるのだと確信しました。
糸川英夫氏の「決して“失敗”という言葉は使わなかった」という逸話にもグッと来るものがありました。
“失敗”ではなく、“成果”
たったそれだけの心の持ちようが、終わりの見えない目標に生きる研究者たちを支え、奮闘させ、今日の宇宙科学があるのだと思います。
コンピュータに出てくる文字や数値が何を意味しているか、また、それがどう変化すれば望ましいか、自分には全く分かりません。それでも、その数値変動に泣いて笑う研究者たちの気迫から、はやぶさがどんな状況にいるかが伝わってきます。でも、やっぱりその部分の説明は欲しかった。。。(←ココさえ良ければ満点!)
そして、はやぶさは沢山の人に見守られて7年の旅を終え、最後の任務を遂行し、燃え尽きる。機械相手にウルウルしましたよ。パソコンに向き合うファンの7年の変化(成長?)も見モノでした。
エンドロールで、宇宙へ飛び立った数え切れない“成果”が順番に登場します。それらが主題歌と相まって深い感動を呼びます。歌詞が見事に物語と重なっています。“成果”たちの後にはやぶさが登場。しかし、はやぶさで終わりではない。それはほんの一プロセスに過ぎず、これからも新しい開発が続いていくのです。
久しぶりに、満足できる邦画でした。
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