とある飛空士への追憶のレビュー・感想・評価
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戦いに勝つだけが成長。
知り合いの高校生が「少女終末旅行」とこのアニメの原作を紹介してくれた。
紅◯豚。
天空◯城ラピュタ。
風の谷◯ナウシカ
カリオストロ◯城
をリスペクトしてるね。原作を紹介してくれたのだが、やっぱり、ライトノベル。ライトノベルを悪く言いたくないが、古典をベースにしている訳ではなく、ほぼ、いきなりRPGの世界へ放り込まれる。そんな感じだ。だから、ボスキャラを倒すまで戦いが続く。それだけが成長。
以前、やっていた「ザナドゥ」と言うRPGは「カルマ」がたまるとにっちもさっちもいかなくなって、先に進めなくなると言った設定もあったが、現在のRPGはどうなのだろう。その他にも「ザナドゥ」は「フライングブーツ」がないとボスキャラが倒せないとか、色々あったもんだが、現在RPGはただやっつけるだけなのかもしれない。
まぁ、物語の入門書として、原作を読むのを奨励するのはやぶさかではないが。
原作者に一言。WSの政治学科出ているなら、国家と戦争をもう少し丁寧に描いてもらいたい。少年少女が目を輝かせて読んでいるんだから。
身分違いの恋…王道ラブストーリー
通常スクリーンで鑑賞。
友人と観に行きました。
原作は既読。
原作は中学生の時に読みました。アニメ映画化されるほど人気が出るとは想いも寄りませんでした。王女と飛空士の身分違いの恋に胸をときめかせ、切ないラストに涙しました。
アニメになっても、原作の感動は薄れること無く、より一層際立って胸に迫りました。美しいビジュアルも、若いふたりの儚い恋を際立たせるようで素晴らしかったです。
神木隆之介の声の演技の上手さもあったかもしれません。竹富聖花の初々しさもいいアクセントになっていたと思います。
シャルルたちを執拗に追跡する敵国のパイロットがこれまた渋い男で素敵でした。声がいいと思っていたら、サンドウィッチマンの人でしたか。なるほど、配役の妙です。
空戦シーンの迫力たるやすごかったです。水上偵察機を襲う敵機の銃弾。その雨を掻い潜り、海面スレスレを飛行して卓越した操縦技術を見せるシャルルがカッコ良過ぎました。
真っ直ぐ飛んでいると見せ掛けて、機体を滑らせる場面、原作の好きなシーンなので大興奮。今思えば、「永遠の0」で宮部久造が行っていたものとおなじかもな、と…
水上偵察機「サンタ・クルス」の操縦席で長い間ふたりきりなんて、恋が始まってしまうのは必然。良い結末を迎えない恋と分かっていても、否、分かっているからこそ、余計にその火は燃え上がる。切ない恋に胸が締めつけられました。
※修正(2024/04/09)
飛「空」士なのね。
犬村小六の原作はかなり面白いらしい。
この「とある飛空士~」はシリーズで何刊も出ているようだ。
まったく知らなかった私は(相変らず)減りに減った上映回数を
眺め、あ~もうこれは観れないな、と諦めていた一本だった。
…と思ったらもう一週、上映が延びた^^;
じゃあとばかりに観に行ったが、マッドハウスの制作を期待して
観に行った人の切ない感想を読むにつけ、確かにねぇ…である。
絵は悪くないと思う。戦闘シーンも、、まぁ迫力あって悪くはない。
でも一番ダメなのは肝心の物語である。脚本が悪いんだろうか?
ローマの休日をもじったような(しかも低レベル)恋愛物語ベース、
今時ここまでベタなお話を堂々と描いたうえに、担当の声優まで
新人を起用(あれじゃお姫様が日本の女子高生じゃないの)という、
ここまで果敢にタブーに挑んだ作品も珍しいな、と思うほどである。
飛行機オタクだったり、アニメオタクだったり、と観客数はほどほど
入っていたけれど、なんかラストでガックリこなかっただろうか…?
皆さん立ち上がるのが恐ろしく遅かった気がするんだけど^^;
で、スタスタと出てきたオバサンは
この日三本観た中で(TOHOのフリーパスポート中)一番退屈だった。
なんだろう、物語的にはまったく今時のお話になっていないし、
どちらかといえば自分が子供時代に観聞きした恋愛モノに近いのだが、
気持ちが入っていかない…子供が子供を演じているような幼稚さでは
憧れの飛空士とお姫様の物語にはなり得ない。どんなに貧しかろうと
差別を受けようと信じる道を歩み、愛する人を守り抜くオトコとしての
気合いが足りないとはいわないが(神木くん巧かったしねぇ)如何せん、
物語がまったく空を羽ばたかないのだから、ダンスもへったくれもない。
だって、子供にだって分かる。
美しい恋愛っていうのは心身大人であるご両人が演じてこそ美しい。
分かる分からないはさておいて^^;(奥が深いからね)
恋愛の奥義は二人の心情が明らかになるにつれ切なさを増すものだ。
何度も海に落ちていちゃ、まるで水増しするばかり。。
原作を知らないので(分からない部分が多く)今ひとつピンとこないのだが
どうやら映画で描かれなかった彼らの心情は、そちらでは明確に示されて
いるらしい。ファナ妃の言動が今ひとつ謎だった私などは、それを読んで
まずは、お姫様の心情を理解するところから始めた方がいいんだろうか。
あぁ…追憶かぁ…(内容違いだけど、あの名作は好きよ^^;)
(そもそも飛空士を飛行士だと思ってたクチですからね。ダメだこりゃ^^;)
やさしさに満ちていて、最後までさわやかだが…
犬村小六の恋と空戦の人気小説を、新鋭・宍戸淳監督の下、「時かけ」「サマーウォーズ」の奥寺佐渡子の脚本で、スタジオ・マッドハウスがアニメ化した。
一方の主役である飛空機。襲いかかる空飛ぶ巨大戦艦がラピュタやハウルのような異世界ファンタジー的メカなのに対し、主人公たちの乗る新型複座式水上偵察機サンタ・クルスは、海水から無限に補給できる水素電池を動力源にしてるものの外観は第二次大戦時のプロペラ機。
敵方の無敵の戦闘飛空機・真電に至っては日本海軍の震電そのもので、パラレルワールドのような奇妙な世界を創る。
戦術的にはもっと工夫してほしいが、3DCGの空中戦などのアクションシーンもかっこよく、雲塊の漂う大空や休息中に見上げる満天の星空、見渡す限りのお花畑など背景も美しい。
最初、パイロットとしての技術が優れているとはいえ、ベスタド(混血児)として差別される傭兵部隊の飛空士シャルルに、将来の皇妃のファナを送り届けるという重大な任務を委ねることが疑問で、裏があるのではと気になってしまった。
原作ではちゃんと納得できる理由があげられているらしい。彼らは宗教上、結婚前には男女関係を結ばないとか…。
キャラクターデザインも新エヴァなどを手がけた松原秀典が担当し、シャルルもファナも画的には魅力あるのだが、シャルルは傭兵なのに紳士的すぎるし、ヒロインである公爵の娘ファナもすいませんを度々口にして、貴族の令嬢にしては腰が低すぎてお嬢様オーラがない。
そのため、シャルルとファナの関係が淡白で、二人の間に封建的な身分もあまり感じられない。
これも原作では子供のときには快活だったのが、成長するに従って自らの境遇に思い悩みしだいに心を閉ざしていくようすが書かれているという。
それに子供のころのシャルルも少し関わってたことで、冒険飛行を通じてファナが昔の自分を取り戻し、シャルルと結びつく伏線でもあるのだけれど…。
ファナの心境の変化もお酒のせいにもみえるし、唐突に思えてしまった。
尺が短い映画で、いろいろと説明不足になってしまってるのは、画が綺麗なだけに残念だ。
ちょっと意地悪な奴はいるものの全体的にはやさしさに満ちていて、最後までさわやかだった。そこも少し物足りない。
思ったより良かった。
身分違いの恋というのは、おとぎ話みたいに上手くいかないものですね。
最後のお別れシーン、決して報われない恋が悲しかった。
それにしても、主人公の飛空士に対しての扱いがあまりにも酷すぎる。何も殴る事ないだろう!?的なとこもあります。階級というのはそんなもんなんだろうか?
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