「本当の使命。」ライフ いのちをつなぐ物語 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
本当の使命。
このところ毎年、BBCが製作を担当した映画が公開されており、
それを毎回観ている私。回を重ねれば当たり前のように、
だんだんネタが被ってきてないか?と思うふしもあったけれど
今回は超ハイスピードカメラの映像美と、動物たちの知恵比べ、
なかなか面白い仕上がりになっていて、とても楽しめた。
陸海空、すべての世界を対象にしているので、様々な動物たちに
出逢える。さらに昆虫もいれば植物大系にまで話は及んでいる^^;
すべては「ライフ」と銘打った命のドラマ。ということで、
もっとゆっくり観たいぞ。と思う気持ちを右から左へと…早い(汗)
しかし飽きさせずに最後まで一気に見せてしまうところはさすが。
今回はとにかく(映像が素晴らしいのはいつものこととして)
どうやって撮ったの!?と思う肉薄映像と超ハイスピードの世界、
ネズミの俊足逃げ、アリの葉運び隊、蝿とり草の2タッチなど^^;
動物の大きい小さいではなく、その動きとリアルさがたまらない。
そして命をつなぐためには、外敵からどうやって子供を守るか、
どうやって餌を獲るか、食べるか、その数々の知恵が素晴らしい。
そんなこと思いついたんだ!?すっげー!!となること請け合い。
人間さまがエライなんて思ってると、そのうち追い抜かれそうだ…
日本版ナレーションを担当した松本父娘と同様に、
やはり親が我が子を守ろうと必死になる様子にはグッときてしまう。
そこまでして守るか?命と引き換えにしても子孫繁栄なのか…?と
思うほどだが、人間とて私の命に代えても!という気持ちは同じだ。
そんな伝統はおそらく本能として古代からずっと育まれてきたもの
なんだろうなぁ。それをアッサリとやってのける動物の方がなにか
人間より、大切なものを守ってきてるじゃないか、などと思わせる。
私達はこういう映像を観て、
かわい~いの♪とか、すっご~い♪なんて喜んでいられるけれど、
彼らにしてみれば生死に関わる重大事項、守れるか守れないかで
家族構成まで変わってしまうんだから。。
(ダチョウの旦那、傍らで奥さん食われてるの、辛かったもんな…)
だけど、生きる。ってこういうことなんだよな、とつくづく思う。
断崖絶壁を登る勇気と本能を子供に与えるのが、本当の親の使命だ。
たったひとりになってからも、ちゃんと生きてゆけるように。。
(動物から学ぶこと、多いですね^^;今度は猿からも学べそうですし…)