「メタル好き」メタルヘッド kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
メタル好き
事故車を牽引するレッカー車を追う自転車の少年TJ(『E.T.』みたい)。なぜポンコツの車を追いかけ、しかも買い戻そうとしてるのか?後半になってわかるのだが、その車の助手席に座っていた母親は側面に追突され、彼女だけ死んでしまったのだ。そんな事故車をなぜ欲しがるのかも理解不能だが、それよりもヘッシャーの行動がすべて理解不能だ(笑)。
きっかけはTJが廃屋の窓ガラスを壊したときに、中にいたヘッシャーが偶然通りかかったパトカーに爆弾を投げつけたとき。学校の中にも現れ、なにかとTJにつきまとうヘッシャー。イジメっ子でもあるダスティン(ブレンダン・ヒル)にいじめられていたときも助けようとしない(笑)。なぜかおばあちゃんマデリン(パイパー・ローリー)と気が合っていたヘッシャー。深夜に他人の家の車を燃やしたり、TJの憧れるレジ係のニコール(ポートマン)とともに売家に侵入し暴れまくったりと、とにかく常にラリった状態のようなヘッシャーだった。
やがてマデリンが死に、傷心状態のTJはニコールのアパートへと向かうが、そこで目撃したのは、ニコールがヘッシャーとセックスしていた光景・・・粗暴ながらも嫌いにならなかった彼だが、今回だけは許せなかった(俺も許せないぞ!)。ひとりスクラップ工場へと向かい、事故車の中で眠ったりしたのだ。
マデリンの告別式。ヘッシャーは現れる。「俺は車を爆破したとき、キンタマをひとつ失った。君は妻を、君は母親を亡くした・・・」。だから何だってんだよ!(笑)。それでも祖母との約束した散歩を忘れなかった。棺とともに散歩へ・・・
結局はヘッシャーのおかげで家族の絆を取り戻した?許せない行動も多いが、なぜだか憎めない男なんだよなぁ。ギターを持ってて、メタルが好きというところも・・・