幸福(しあわせ)のスイッチのレビュー・感想・評価
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町の電気屋って忙しいんだな
親父の浮気問題を姉と妹がそれぞれで良しとするあのくだりがいいな〜
和歌山の片田舎のお話
言葉も柔らかく耳心地がいい
嫌いな親父のことをゆっくりと理解していくストーリー
親の心子知らず、子の心親知らず
私の父はもう助かりそうもありません
今思うに親父はどんな生き方をしてきたのだろう
子の目線からしか見たことも考えたこともなかったな
二人だけで酒を飲んだこともなかった
今更ながら悔いが残ります
もう叶わぬ夢なんだろうな
好き勝手な生き方だったように思います
怖かったけど乱暴ではなかった
愛を感じ方どうかはいまだに分からない
自分の家族を振り返られるいい作品でした
修理ばかりして顧客サービスに励む町の電気屋の親父
上野樹里扮する女子高生稲田怜は進路にも文句言う父親にムカついていた。上京して駆け出しのイラストレーターになっても1年で退職した。
ムカついていた父親役には沢田研二。以前観た事あるのを思い出した。修理ばかりして顧客サービスに励む町の電気屋の親父に関する家族からの視点で展開。最後にはほんわかムードで暖かい空気で良かったね。
親の背中を見て育つ・・
無名の女性監督のマイナーな映画にジュリーが出演しているのが驚きでした、出演動機は脚本に惚れたからとか・・。
いかにも日本人らしい、特に地方では住民同士が助け合う文化が根強かったから、こんなイナデンのような客想いの電気屋さんが重宝がられていたのでしょう。
残念ながら劇中でも出てきましたが大手の量販店によって淘汰されるのも時代の流れでしょう、ノスタルジックに思いながら鑑賞。
人づきあいが苦手で不平不満ばかりで終始不機嫌な主人公玲(上野樹里)が実家の電気店を手伝ううちに、父(沢田研二)の生き方に触発され、子供のおもちゃを直して感謝されたり補聴器をおばあさんに売ったことで感謝されて承認欲求を満たされたのか、性格が変わってゆくお話、誰かの役に立ったり感謝されることで幸福感を得るスイッチが入るのでしょう。
悩める若者向けの地味な田舎の電気屋さんのお話でした。
頑固親父
年末に出産したという本上まなみの妊婦姿は本物だったのか・・・この映画の安田真奈監督も一日違いで出産したとかで、なんだかおめでたい映画です。そして、仕事とは何ぞやとか考えさせられるところもあり、特に仕事で迷ってる若い人たちに見てもらいたい映画でもあります。ある程度年齢を重ねてしまうと、田中要次目線や沢田研二目線で見てしまい、上野樹里にはガツンと言ってやりたくなるような前半部分。だけど、若い頃には失敗や妥協を許さないところもあったな~と反省もしてしまいます。
大型家電店の進出により個人商店は経営難に陥ってしまう世の中。安けりゃいいってものではない!「売ってなんぼ」だけでは真の商売にはなり得ない。アフターフォローこそが商売の基本だと信念を持つ沢田研二イナデン社長は地元のじいちゃん・ばあちゃんにも人気があるのです。入院してもケータイ一本でしっかり営業しているところは見習うべきものがあります。
そんな地道な商売をしている電器店であっても次女怜は反発してばかり。長女・三女がしっかりしているだけに、怜のわがままさが幼さが目立ってしまう。それに三姉妹の細かな性格の違いがしっかり描かれているし、仕事一途な父の気持ちもよく伝わってくる。家族間の確執なんかは大きくもなく、傍目で見ると平和な家族のようなのですが、顧客から見た店員の接し方などは実生活でも参考になるくらいなのです。
ホームドラマでも充分だという見方もあるようですが、なんとなく松下幸之助の教えまで伝わってくるようで、商売する人も人間関係に悩む人も納得できる作品かも・・・
【2007年映画館にて】
上野樹里かわいい
2024年2月8日
映画 #幸福のスイッチ (2006年)鑑賞
小さな町で電器店を営むガンコ親父と父親と衝突する次女を中心とした三姉妹を描いたご当地映画
田辺弁を話せることがキャスティングの条件であったため主要キャストは全員関西圏出身
#沢田研二 いい味出してた
#本上まなみ 実際に妊娠してた
古き良き昭和の田舎の電器屋の話。現代なら倒産必至(笑) 美人三姉妹...
古き良き昭和の田舎の電器屋の話。現代なら倒産必至(笑)
美人三姉妹、私が1番苦手なタイプが主人公。加古川娘、上野樹里がハマってました。末娘の中村静香が真の主役だったな。私は断然本上まなみ(笑)ジュリーの頑固親父も超ハマってた。
テレビドラマみたいなんだけど、なんだか憎めない映画。浮気は結局どないやってん(笑笑)
関西人俳優が演じる大阪弁のお芝居
上野樹里…兵庫県加古川市
本上まなみ…大阪府茨木市
沢田研二…京都市
兵庫県出身の上野樹里の大阪弁は必見。田舎のほのぼのした雰囲気が好きな人にはお勧めだが都会の便利さに慣れてる人にはNG。ちなみに和歌山県ではなく大阪の下町では駄目だったのだろうか・・・。
普通、この手の映画は、 関東系の人気俳優が慣れない滅茶苦茶な大阪弁を話して映画を台無しにするのが慣例だが、 関西系の俳優で揃えて(約1名だけ違うが^^;)関西人が見ても違和感がない、 しかも俳優陣は無名ではなくドラマ等で活躍する人気俳優、 大阪弁が軽視される邦画界でこれは珍しい。
ちなみにパパの浮気を「まあええやん」で納得出来るのは田舎ならでは!? それでも見て見ぬふりが慣れてる日本人特有!?
素朴だが力強い
俳優としての沢田研二を、しっかり記憶しているのは、ときめきに死すや太陽を盗んだ男よりもこの「幸福のスイッチ」である。
この映画がいわゆる「日本映画」を凌駕しているのはアートじゃないこと、承認欲求(監督の我)がないこと、お涙頂戴にしていないこと、背伸びしていないこと・・・などなど、だが、ともかく「日本映画」というものが、映画監督が自分のキャリアに箔をつけたいだけのアートくさい映画だらけになったせいで、この「幸福のスイッチ」がどれだけ高潔に見えたことだろう。
きっと、当時も今も、同様の感想を持った/持つ「日本映画に疲弊した観衆」がおおぜいいた/いると思う。まさに一服の清涼剤だった。
相対としてみると、予算も小さく、設定もせまいし、なんら、すごいことはしていない。
でも映画には、得も言われないやさしさがあった。
上野樹里は朴訥で、沢田研二の背中に一生懸命はたらく庶民の生活感が見えた。
くわえて、生意気が丸くなる行程=ドラマツルギーがみごとな曲線を描く映画だった。
正直言って、ばつぐんの演出力だった。
新人監督がいきなり小津とか言い出すのを、たまに聞くのだが、安田真奈監督を学ぶべきではなかろうか。と思う。
また、観衆であるわれわれも、より、まっとうなものを評価したいと思う。
映画にたいする評価には正誤(正しさと誤り)は無いわけなんだけれど、力量は、明確なものだ。それを見分けるリテラシーは持ちたい。
幸福に切り替えれる
町の電器屋さんが舞台という珍しい設定で、どうしても派手さに欠けてしまうのに、何でこの設定にしたのか不思議でしたが、おもしろかったです。
観客に主張を押し付けるようなことはなく、鑑賞していて自然に父親の偉大さや家族のあったかさを感じる素敵な映画でした。
自分の町に主人公の父親の経営する電器屋さんがあれば、どんなに素敵だろうと思います。
特に、田舎に親を残している子供は強く感じると思います。
儲けを考えず、お客さんを心から大切に思っているお父さん、それを理解してついて行く子供たち、本当に素敵で心温まりました。
利益重視で働くようになった自分に疑問を持つようになった人にもお勧めです。
不満を抱えている日常でも、見方を変えたら幸せがみつかったりするものなんだなと感じました。
いい映画でした。
田舎の家族のこじんまりとしたいい話
総合65点 ( ストーリー:65点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:65点|音楽:70点 )
父親のことが嫌いで会社の上司が嫌いで自分が理解できないものをひたすら否定し続けてきた娘が、父親の仕事をすることになって初めて彼がやってきたことを知って違う角度で物事を見ることが出来るようになり、自ら積極的に理解をしようとすることが出来るようになる。自分の思い通りにならない何かがあるとすぐに感情的になり不満不平をぶちまけるだけしかしなかった主人公が、後半には社会のことを学んで少し成長した。たったそれだけの、こじんまりとしたちょっといい話。この作戦計画をしたお姉さんが実は偉い。二枚目の沢田研二のこの役柄には新鮮な驚きだった。
親父が頑固になる理由
関西弁。田舎の心暖まる物語。娘が父親を理解する話。父親(ジュリー)の怪我入院をきっかけに、父親の仕事を手伝う。その仕事を通じて周りの人達と触れ合い、成長する娘。父親の気持ち想いに触れ、亡くなった母親の想いも理解する。
ジュリーの関西弁の父親役がなんか良かった。それはジュリーのもつスターとしての輝きが薄れ、落陽とも言えるその姿が、ぴったりなのだ父親に。娘からするとなんとも情けない、がーがーうるさいだけの父。その父を最後に理解する。
なんだかんだでジュリーはやっぱりかっこ良いんだ。
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