海でのはなし。のレビュー・感想・評価
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元々はネット配信作品らしい
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詳しい事は知らないのですが、元々はネット配信の作品で完成度が高いから劇場上映を望む声に応えての公開と、何かの記事で読んだ気もするのですが…。
スピッツの曲を使うのは当初からの目的の一つでしょうね。特徴的なサウンドと声質が青春の儚さを表現しているのは皆さんもご存知の通りで、これに宮崎あおいの少女から女に変わる時期の心の揺れ動きと、西島秀俊の独特な朴訥さが不思議と一体化しています。
ただ残念なのは映画全体を観終わると、宮崎あおいが少女から脱皮して女に変わるとゆう感じでは無く、西島秀俊が自分の家庭の問題から自棄を起こして“子供に成り下がった”様な印象を観客は持ってしまうのではないでしょうか?
時折入るナレーションが『初恋』を思い出してしまう程なんですが、この辺りのまだ“足元が定まっていない感覚”は、今後宮崎あおいがどんな女優さんになって行くのか※1 ファンならば目が離せないのが彼女の魅力の源でしょう。
※1 勿論、みなさんご存知の通りです
(2006年12月29日ユーロスペース/シアター2)
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