赤い靴のレビュー・感想・評価
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プリマ
音楽やダンス、出演者の全てが美しく素晴らしいですね。
生きることは踊ること。主人公は序盤でも中盤でもブレません。
赤い靴は童話に基づいた話。
赤い靴で舞踏会に出たいと焦がれた少女の物語。
靴を手に入れ踊りに行った少女は幸せだった。
夜が更けて疲れた少女は家に帰りたくなった。
だが赤い靴は踊り続けた。
疲れを知らない赤い靴は少女を外に連れ出し、山から谷、野から森へと躍らせた。
夜も昼も。時を追い越し恋を置き去り、人生を駆け抜け赤い靴は踊り続ける。
最後は少女は死ぬ。
この赤い靴の話どおり主人公は最後に亡くなるの。
彼女の赤い靴の舞台どおり…切ないですね。
踊ることを止めたら生きないのと一緒なんですもの。
このバレエの厳しいオーナーの名言は凄い。
不確かな人間の愛に頼る踊り子に決して大成は望めない。
今は難しく思えても肉体と精神の苦しみなしには不可能だが
小から大を生みたい。
最終的には彼女は赤い靴を履いて恋を取るが、そこで…
悲しいお話でした。
このオーナー、今だったら訴えられてると思う反面、これはモラハラでもジェンダーハラスメントでもパワハラでもなくプリマと結婚の両立が難しいのは私でも容易に想像できます。
恋愛を捨てキャリアを取る女性にも、キャリアを捨て恋愛を取る女性にも、両方を両立してる女性にも見て欲しい作品です。
永遠のテーマ
子供の頃テレビで放映していたのをうっすらと覚えていて、最後のシーンの靴が印象的でした。デジタルリマスターが出たと知って遅まきながら見ました。バレエの知識はありませんが、踊りはやはり引きつけられます。
仕事と家庭とどっちを取るんだよ、このテーマ今も変わらない。
男は夢を追えるのに女はどちらかなんて。
ジュリアンが自分の仕事をきちんとこなして、
彼女の所へいかなければ彼女は死ぬ事は無かった。
潔さの無い男が、ギリギリの精神状態だった彼女を最後は追いつめた。
本当に愛しているなら、彼女の才能を含めて愛して
自由にさせてあげなければ。
目の前の籠の鳥だけを愛するなんて自分の幻想を愛してるのと同じ。
最後の方につれて腹がたってしまうのに
やはり何度も見てしまいます。
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