「「ダークナイト」に嫉妬」スーパー! しんざんさんの映画レビュー(感想・評価)
「ダークナイト」に嫉妬
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「キック・アス」が幼○ポ○○であるならば、これはスカ○○。
以上終わり、 ってしてもいいんだけど、主人公の動機が極めてパーソナルな事情というんがまあ、違うよね。
これヒーローに憧れてっていうんは全然違うでしょ?
なんか見返したい、なんか腹立つ、精神衰弱な嫁さん運良く手に入れたけど
なんか餌食になった。
かわいそうだね。同情するよ。
しかし彼はその積み重ねが彼のキャパシティを「過ぎて」しまい、「悪を制裁したい」が動機でなく、ただ「殴りたい」から「殴っていいと思われる相手」を「殴れる姿」で実行するようになっただけである。
まあ、このへんは「キック・アス」の父娘も同じっちゃ同じだけれど。
だけどこの主人公はさらに、映画の行列に割り込みをする人間に対し、みんなが不満を持っていることをいいことに誰もが正体バレバレの状態で、割り込みの男女の頭をカチ割る。
エレン・ペイジの登場で大いに盛り上がりを見せるが、その登場は変態が大喜びするだけでしかなく、映画的には、主人公のキャラ設定がブレブレになっただけ。
彼らの努力で妻を救いだせた、ぶん殴ってきた相手が悪人だったということが報道されだした。
しかしその客観的な成果よりも彼は壁1面になった絵に思いをはせる。
その姿の「イタさ」を描いている点は好きではあるけどね。
だけどこういう映画がポロンポロンでているのって、まあそういう趣味が好きな人がいっぱいいるってことなんだろうけど、個人的には、業界が「ダークナイト」に嫉妬した、っていう現象が流行っているってだけで終わってほしいなあ。
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