劇場公開日 2011年7月30日

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「シャラップ!クライム!」スーパー! ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5シャラップ!クライム!

2011年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

いっやあ~…ヤバイッスね、これw
評判に違わぬ相当なキレっ振り!!!!イタさ爆発!!!!
ええええ?そう来ましたかあ!!??というww

だってこれ、正義のスーパーヒーロー夢見ただけの、気ぃ触れた(に近い状態の)男が勝手な判断基準で悪(らしい人物)に制裁加える、自警団気取りの物語ですからねw

「特殊能力は持たないけど、ただヒーローに憧れる!」という設定は『キック・アス』に近いものがありますけど、コレには青春要素もファンタジー要素も皆無。
怒りを込めて、ひたすら過激に!ひたすら暴力的に!善の行使!
鈍器でメッタ打ち!理性もあまり介入せず!というw

つまり、この映画は“ヒーロー像の新たな在り方”を提示しているのでしょうかね??公共での(俺的判断の)不実は暴力で制裁せよ!というww

まあいいや。そして、この映画最大の功績は、何といってもエレン・ペイジでしょうねぇ。
頭のネジが一本外れたナチュラルハイのイタめな相棒役という。
…もう、彼女が加わると余計にクレイジーw
収集つかずの流血と屍の山w

で、散々暴れた挙句です。

繊細で、且つ切なくも美しい問いを我々観客に投げ掛ける訳ですよ。
一体、何が正しいのだろう?
何が悪であろうか?
何を心の拠り所にしよう?
心の平穏はどこに?
それらを包括したラスト。そこに持っていく狡猾さw
何故かしみじみと最後を迎えてしまう。
途中あんだけゲラゲラ笑わせといてw

ふぅ~。
なかなか、腹の膨れる(胃にもたれる?)内容の、稀有な映画でした。

ロロ・トマシ