「心に響くスピーチ」ニューイヤーズ・イブ 銀平さんの映画レビュー(感想・評価)
心に響くスピーチ
大晦日のニューヨーク。
いろいろな状況下にある、年代も職業も異なる人々の悲喜こもごも、それぞれの大晦日を描いた作品。
大晦日って、それなりに忙しい日ですし、新年を目前にして浮かれた気分で私たちは過ごす事が多いと思います。
でも、ちょっと待って下さい。
今年一年はどんな年でしたか?
仕事や家庭で、どんな事をしましたか?
失敗したり、後悔したのはどんな事ですか?
友人や家族を大切にした一年でしたか?
「来年はこんな事をしてみたい」という目標はありますか?
過ぎ去る一年を締めくくる最後の日に、少し、振り返って考えてみましょう。
嬉しかったり、楽しかったり、辛かったり、悲しかったり、いろいろな事があったでしょう。
100%満足できる一年ではなかったとしても、これから始まる一年に希望を持ちましょう。
そういう大切な事を気付かせてくれる作品です。
一年の最後の日は、大切な人と過ごし、一緒に新しい年を迎えましょう。
この映画には起伏の激しいストーリーとか、善悪の対決とか、泣けるほどの感動とか、そんなのは必要ありません。
これでいいんです。
大切なメッセージはちゃんと込められています。
この作品が伝えようとしている事は、クレアのスピーチに集約されています。
これでこそ、ニューイヤーズ・イブという映画です。
大晦日にふさわしい、気持ちが温かくなる作品です。
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