「皆様、良いお年を」ニューイヤーズ・イブ カバンさんの映画レビュー(感想・評価)
皆様、良いお年を
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まさにタイトル通り、ニューイヤーズ・イブ(大晦日)にニューイヤーズ・イブを観てきました。
大晦日のNYを舞台に、8つのストーリーによる多重構造映画。それぞれ脈絡がないように思えますが、深夜0時に向かって8本の線が少しずつ繋がり、やがて1本になった瞬間、思わずニヤニヤしてしまいました。
色んな人が同じ時間、同じ街を過ごしている。それぞれがこの瞬間に様々な思いを馳せている。再会を夢見る者、望まぬ再会を果たした者。終わりへ向かう命、誕生へ向かう命。などなど…
ひとつひとつ説明はできませんが、個人的に好きなストーリーは、ミシェル・ファイファー演じる女性が、1年の目標をたった1日で達成しようと奔走するもの。理論上不可能なことを、メッセンジャーが機転を利かして、ひとつずつ叶えてくれます。ミシェル・ファイファーは既に50代なのに、キャッキャと少女のようにはしゃぐ姿は、愛らしいけど見ていてイタイです…。
2011年は、どんな1年だったでしょうか。地震が起き、洪水が起き、世界情勢がひっくり返る程の政治的な出来事が各所で起きました。ヒラリー・スワンクのスピーチや最後のナレーションには、感慨深いものがあります。
希望の1年にしたい。
何度同じ悲しみや絶望に遭っても、人は性懲りもなく祈り続けるからこそ、前向きに生きていけるのだと思います。
今年の最後に相応しい映画に出会えました。
エンドロールも面白かったです。監督の前作をちゃっかり宣伝しています。しかも、BD・DVDの2枚組で。
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