「功夫映画傑作の一つ」イップ・マン 序章 白波さんの映画レビュー(感想・評価)
功夫映画傑作の一つ
実在の武術家、詠春拳の葉問の半生を描いた作品。
これは間違いなく功夫映画の傑作の一つといえるでしょう。
元々日本で公開されてなくて、2に当たる「葉問」から公開。
その「葉問」の評判が良く、この「序章」が遅れて公開した覚えがあります。そして私自身話題になってから武蔵野館に観に行ったので「序章」からなんですね。
作品全体がすごい洗練されていて、初っ端からそのセンスが見て取れます。
小さな所作までが丁寧に描かれていて、レンコン弾くのなんか最高に格好良いですよ。
アクション監督がサモ・ハンなのも、全体に効いているんでしょう。
あと池内博之が意外と光っていて、あの「ただの暴君でなく武人」設定は彼のアイディアだったようですね。
それとエンドロールで知ったのですが、音楽は日本の川井憲次なんです。これは驚きましたね。いったいどんな接点があったのだろう?
舞台が日中戦争時なので日本人には少し心苦しい場面(本当かどうか知りませんが、ここら辺が理由で公開が見送られたと言う話を聞いた事があります)もあるが、不快になるような行き過ぎた表現では無いです。
それにしてもチェーンパンチはやはり見応えがある。
ラストの綴じ方も深みがあり好きです。
功夫映画やアクション映画が好きな方には是非お勧めしたい。
本当、傑作でした。
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