劇場公開日 2011年9月23日

「今の若者の姿を見事に描いている」モテキ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5今の若者の姿を見事に描いている

2012年3月10日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

萌える

まさに“今”を描いた映画である。
J−POP、ツイッター、ロック・フェス、草食系男子…もっと詳しく言えば、今時の若者文化を描いた究極のサブカル映画。

見る前は、森山未來演じる幸世が、4人の女性に告られて右往左往する…という話だと思っていたが、実際は違った。
幸世と長澤まさみ演じるみゆきと麻生久美子演じるるみ子の3人がメイン。
仲里依紗演じる愛と真木よう子演じる素子との色恋沙汰はナシ。
(それでも、こんな美女4人が周りに居るだけでも羨ましい限りだぞ!)

さて、幸世とみゆきとるみ子の3人、決して誰もが好きになれるような性格ではない。
幸世はダメ男だし、みゆきは小悪魔だし、るみ子はどこかイタイ女。
3人に比べれば、愛や素子やその他一癖も二癖もある登場人物の方が真人間に見える。いや、世の中を知ってると言うべきか。

恋愛下手な3人の恋愛模様は見ていて痛々しい。
そんな3人だからこそ、少しずつ感情移入や応援したくなってくる。そこが、演出の狙いだろう。
恋愛下手な所も、今の若者の姿だ。
お気楽なコメディに見えて、結構シビアな面も描いていると見た。

でも、基本は楽しい映画だ。
有名な曲を散りばめ、長澤まさみから秘められた魅力を引き出した大根仁監督に座布団一枚!

近大