劇場公開日 2012年3月17日

「少女漫画の映画化の決定打になりそう…?」僕等がいた 前篇 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5少女漫画の映画化の決定打になりそう…?

2012年9月15日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

幸せ

萌える

人気少女漫画を、生田斗真&吉高由里子という旬な顔合わせで映画化。
しかも前編後編の2部構成。何て贅沢!

少女漫画の映画化の出来はバラつく。
ダメダメだったのが、「僕の初恋をキミに捧ぐ」。
悲恋&難病のパターン化した設定と、ベタベタ&有り得ない内容にウンザリした。
「NANA」「パラダイス・キス」はノリ良く楽しめた。
等身大の物語を丁寧に描いてお気に入りなのが、「君に届け」。
「僕等がいた」は、その部類に入るだろう。

平凡な女の子がクラスのイケメンと恋に落ちる…というのが今の少女漫画の人気パターンらしいが、夢物語になりそうな所を、2人が少しずつ近付いていく様をじっくり&繊細に、誤解やすれ違いも織り交ぜ、感情豊かに描いている。
胸キュンポイントも多々あり、誰もが高校時代の恋愛や青春の思い出に浸れるだろう。
(自分は高校時代、バカな男友達とばかり連んでたなぁ…(笑))

クラスのほとんどの女子が好きになる、頭ヨシ運動ヨシ顔ヨシのパーフェクト男子・矢野。
クールに見えるが実は一途で、脆く傷付きやすい面もある。
勉強はダメだが、明るく前向きで優しい普通の女の子・七美。
天真爛漫に見えて、芯が強い。
生田斗真と吉高由里子が魅力的に好演。

少女漫画の定番、“優しいもう一人の男子”と“恋敵”を、高岡蒼甫と本仮屋ユイカがそれぞれ嫌味無く演じる。
高岡演じる竹内の存在は女子としては気になり、本仮屋演じる陰のある山本は男心をくすぐる。

駅のホームで離れ離れになった2人の恋の行方は…?
後編も見なきゃ!

近大