「小さくて痩せている?のか。」アリス・クリードの失踪 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
小さくて痩せている?のか。
名画座にて。
まずタイトルがおかしいのに気がついた。
これ、誘拐話なんでしょ?なんで失踪なの…?と。
その予感は見事に的中しますので、これから観る方は
絶対おかしいと思っておいた方がいいですよ。観る気なら^^;
アリス役を演じるG・アータートン、007の時はもっと綺麗に
見えたんだけどなー^^;すごく残念なほど、不細工(ゴメンね)
これワザとなんでしょうね、お嬢さまには見えないって意味で。
誘拐されたお嬢さまの恐ろしさを顔面蒼白で演じているため、
マスカラは剥げるわ、鼻水は出すわ、すごいんだもう~顔面が。
一気にストリップまでやってますが(肉付きがすごくいいの)
小さくて痩せているから?なんていう台詞には少し驚いた^^;
犯人役が二人。巧いですね~この二人も。
E・マーサンとM・コムストン。完璧に思えたこの計画が…。
とにかく三人しか登場しないこの作品は、いわば心理戦。
犯人二人と誘拐された一人が、騙し合い、鬩ぎ合い、喚きあう、
結末の見えないところが面白い、という触れ込みでしょうが…
面白いのはほぼ冒頭のみ(爆)
この犯人とアリスの関係性が全く分からないまま、とっても
テキパキと犯罪が進んでいくのはなかなか観応えがあった。
が、いわゆるそのアッと驚く(というか、ないだろ普通)真相が
明かされるとどんどんヒートダウン、やがて三人の運命が絡む
後半あたりでは、もういいって。なんて感じにもなってしまう。
誰にも共感させないこのキャラ設定は、意図したものなのか^^;
発想と展開如何では面白く作れそうな三人劇なんだけど、
だんだんと収拾がつかなくなってそればっかり(爆)になって、
なんの意外性も持たなくなってしまった感じ。勿体ないなぁー。
(用意周到なわりに、ズッコケてしまった誘拐犯のような作品)