「Mrs Dalloway へと…」ラビット・ホール "Auggie" Wrenさんの映画レビュー(感想・評価)
Mrs Dalloway へと…
不慮の事故で最愛の息子さん(4歳)を亡くされた、本来なら最も脂の乗り切った人生を謳歌していたであろう夫婦。喪失の やり切れない苦悩に まみれた再生への“終わらぬ”道のり。
『メタルヘッド』の様に Hesher に横っ面に激烈な肘鉄を喰らわされる訳も無く(笑)、肉親だか友人だか誰だか同士、思い遣りとも憎しみとも見える矛先の乱れた歪んだ感情を ぶつけ合い摩耗して行く日々。そんな中、諦めとも逃避とも掛け離れた静かなる戦いをただ ひたすらに続ける姿に思わず感服する。
自分で固結びしてしまった心を解けるのは自分自身だけであり、ひ と ま ず 手 を 触 れ た Becca の“その後”が、Mrs Dalloway へと繋がらなければ良いが……。
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