「美しくも荒々しい」インモータルズ 神々の戦い マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
美しくも荒々しい
映像の衝撃さからいえば「300〈スリーハンドレッド〉」(2007) の方が斬新さという点で上である。
それでも、海沿いの崖を繰り抜いて築いた村を俯瞰するショットや、そこに光の矢を打ち込むシーンには息を呑む。
そして、なんといっても石岡瑛子による衣装が素晴らしい。とくに金色に輝く神々の鎧が美しい。
金色の鎧が舞うように宙を跳び地を廻り、スローモーションを交えて描写されるアクションは堪らない美しさだ。
まさに創るのも神なら、滅ぼすのも神という猛々しさを感じる。
主人公のテセウス、巫女パイドラをはじめオリンポスの神々まで、美しい衣装の上に乗った顔はどれも整っている。血ドバ!も含め、まさにすべてがアートだ。
ラストの天空に広がる神々の戦いは、その頂点ともいえる。
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