「テンポが良い」バイオハザードV リトリビューション 太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
テンポが良い
言わなくても分かるだろうが、この映画、Ⅲ以降は単なるコスプレ映画である。
ゲームのキャラの服装をした人が、現在のゲーム版のバイオの悪い部分を良い部分に改善したアンデッドと戦う爽快ドンパチ映画なのだ。
シリーズものなので、ストーリーもあり、その中身はただアンブレラ社の脅威に立ち向かうという内容なので分かりやすい。
そして、全作で大きく広げた展開を見事に小さくたたみ、全く違うシチュエーションが舞台になる。
これが今作が一番上手く、ⅡからⅢ、ⅢからⅣのような違和感はなかったと思うし、舞台が社のとある施設内というだけあって、Ⅳの処刑マジニのような不自然さも無かった。
ジョボビッチの戦い方もカッコいい(バイオらしい戦いとは言っていない)し、アンデットたちの写し方も良い。
最終章への架け橋なだけあって、ⅠからⅣまでのおさらいと超展開がある。
全作のおさらいをしなくても楽しめる作品だった。
ただ、残念なのが今作から参戦のレオン。
エイダや洗脳されたジル(Ⅳにも出たが)はまんまなのでよしなのだが、あっさり系イケメンなはずのレオンが、スケベな髭の濃い、若くもおっさんでもない微妙な顔をしている。
Ⅳのクリスでもそうだが、もっとキャラを似させてほしい
とはいえ前作の展開を台無しにしてくるのになぜか怒りが出てこないあの作風。今や酷くなったゲーム内の敵キャラを良いキャラへと改善する技術。
その他色々とこの作品には健在だった。
Ⅲからはホラーですらなくなっているが、コスプレアクション超大作としては本当に面白い。
コメントする