「カフェでフランべ。」しあわせのパン ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
カフェでフランべ。
劇場でチラシを手に取った時点で、うわ~これ(爆)似合ってない!
と思ってしまった、「どうでしょう」時代から大泉洋ファンの私^^;
ぜんぜん違うだろー。あ、でも俳優だしな。北海道だからなのか。
オフィスキューとなってるしね。まぁそういう繋がりだね。なんて
頭の中で納得を繰り返し^^;とりあえず観てみようとは思っていたが。
最近のこの手の映画は、何か不思議ちゃんワールドが繰り広げられ、
小林聡美を代表にして(ゴメンねぇ)どうも作り手がそういった方向へ
寄せては、癒しの映画とか、美味しい作品なんて、宣伝されている。
「かもめ食堂」の頃は、おかしなフレーズがあれど^^;まぁ面白かった。
それ以降はワケの分からない不思議ワールド話ばかりで、今作も何か
そんな雰囲気が(だいたい原田知世を使うあたり)して嫌な予感がした。
で。
確かにこの主人公夫妻の「なぜ一緒に暮らしているの?」的な不思議や
訪れる不思議ちゃん(アコーディオン奏者とかねぇ^^;)等は多々あるものの
ドラマの本筋を一本で通したことと、各々のパートを分け、訪れる人々
それぞれの物語をきっちり描いたことには好感が持てた。
そのおかげで、おかしな方向へいきそうな話を^^;本筋に持直せた感じ。
北海道の美しい景色と美味しそうなパン、コーヒー、料理と
女性がこの上なく喜びそうな題材をふんだんに取り込み完成させている。
まぁ好き好きはあろうけど、とりあえず観られる作品かと。
しかし原田知世には白い雪がよく似合う。
もともと感情豊かではないので今ひとつ何を考えているのか分からない、
そんな彼女を使うことで、主人公の抱えた悩みが活かされた気がする。
彼女を支える夫役の洋が、極端に少ない(かなり我慢してたのが分かる)
台詞を真面目に語り、なかなかの好演。でもやっぱり似合ってないけど~
このカフェは実際に東京から移り住んだ夫妻が経営しているんだそうだ。
なんて素晴らしいロケーション、だけど冬期はかなり厳しそうだ。
3組目で登場した老夫婦(中村&渡辺)の演技にはやはり泣けた。
あそこでなんでポトフなんだ?と、ちょっと気の毒になってしまったが…
(劇中、洋がパンをフランべするんじゃないかと^^;ヒヤヒヤしてしまった)