劇場公開日 2011年10月7日

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猿の惑星:創世記(ジェネシス)のレビュー・感想・評価

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3.5エイプス

2011年8月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

邦題に『猿の…』と入りますが、原題に書かれている Apes・エイプス(類人猿)と呼ぶ方が 作品のイメージがしやすいです。 可愛いおサルさんのお話ではなく、ある実験の結果 驚異の知能を得たチンパンジーのシーザーと 人間たちとの溝から始まる物語です。
動物と人間は 共存できないの? 科学を追及する上で 動物実験は避けられないものなの? どうして人間は すべてをコントロールしようとするの?などなど、グレーゾーンとも言える 永遠の課題(問題)に触れ、その犠牲となっている エイプスたちの叫びを代弁した形の作品。

とても興味深い内容で、考えされられるし 夢中にさせる部分も多い半面、ストーリーのつなぎ(〇年後~)の部分が 雑な感じもあり“感情移入しにくい”というのが 正直な感想。 特に名優・ジョン・リスゴーが アルツハイマーを発症する父親役を演じていますが、ちょっと演技が 曖昧ですね(まぁストーリー上 理由もあるのですが…)。 ジェームズ・フランコ演じる科学者・ウィルも、シーザーとの絆をアピールする部分が 不足気味。
そんな中、主人公(とも呼べる)シーザーを演じた アンディ・サーキスの演技はよかったと思います。 …まぁCG&特殊メイクで ご本人の面影は皆無ですが、チンパンジーの本能と実験の影響から得た知能で 人間を理解するが上の心の葛藤をうまく表現。 『ロード・オブ・ザ・リング・シリーズ』のゴラムや、『キングコング』のコングなど 「ホントは彼って エイプ?」と思わせる作品(役柄)チョイス。 ご本人のお写真は… やっぱりエイプ系(笑)
ここで触れておきたい『ハリポタ・シリーズ』を卒業した トム・フェルトン君。 もう “イジワル魔法使い”じゃない、フツーの男の子を演じて…と思ったのも一瞬、今回も イジワルな男の子。。(涙) でも上手いんだな、そのイジワル演技。。 存在感はありました。
彼とは対照的に “存在感超薄型”のウィルの相手役・キャロラインを演じた フリーダ・ピント。 キスシーンがあるのですが、「あれ、なんでキスした? あ、ガールフレンドだったね」と思ってしまいました(苦笑)

最近は 地球外生命体(ロボットを含む)との遭遇や バトルを映す作品が多くありますが、エイプス(類人猿)という身近な存在が変わっていく様は 結構リアルに感じて興奮します。 今回は 2D鑑賞したのですが、意外と3Dの方が気になる作品。 続編が出るならば(出るかも、ね)、人間側からの視点も もう少し加えてもらえれば エイプスとの心の距離感がつかめるかなぁと思いました。

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