「シーザー誕生」猿の惑星:創世記(ジェネシス) kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
シーザー誕生
シーザー(アンディ・サーキス)と名付けられたチンパンジーはウィルによって家族同然に育てられ、母親のDNAの影響で驚異的な知能を示す。ウィルがアルツハイマー治療薬に熱心だったのは父親(リスゴー)の病気を治すためだった。会社ではチンパンジーが暴れまわったためにプロジェクトは中止になったのだが、彼はこっそり試薬を持ち帰り、父親にこっそり投与した。それが驚くべき効果を発揮し、みるみるうちに健常人へと変化したのだ。しかし、3年後にはウィルスを使ったその薬の効果は薄れ、新たにALZ113を開発しようとした。父親を実験台にしてしまったことをボスに報告し、さらに強力な新薬の許可をもらったのだ。しかし、その薬は人間には免疫がなく、パンデミックとなりそうな予感をさせエンディングを迎える。
シーザーはというと、獣医であるキャロライン(ピント)とウィルによって可愛がられていたが、父親のアルツハイマーが再発し、パイロットである隣人とトラブルになったとき、彼を襲ってしまったのだ。そのため霊長類保護施設の檻の中で屈辱と絶望の日々を過ごすことになるが、ここでは動物イジメ大好きな男にいつしか復讐をしようとする。ボス猿をもゴリラと仲良くなり服従させ、オランウータンのモーリスとも仲良くなる。
ナイフを手に入れたシーザーはウィルの実家へと忍び込み、新薬を盗んで刑務所のような檻でその薬を散布する。手懐けた仲間とともに脱走し、やがて動物園や製薬会社も襲って、ゴールデン・ゲート・ブリッジの上で反乱を起こすのだった・・・
オリジナルはかなり尊重されていてコーネリアなんて名前も登場するし、宇宙船イカルス号のニュースも散りばめられていた。なんといってもCGの見事さ、ストーリーはわかりきっているのでしょうがない。お隣のパイロットさんもいい迷惑だったろうけど、父ちゃんにまで暴力ふるっちゃだめだよな。