劇場公開日 2012年2月10日

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「お子様には不向きな良作の謎解き」ドラゴン・タトゥーの女 willstrongさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5お子様には不向きな良作の謎解き

2012年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

難しい

一記者と普通ではない探偵が知らず知らず、とある大きな事件に巻き込まれ、
各々がゆっくりと大きく渦のように交じり合う。
そして謎が進むにつれ、歪みのある女の心境の変化、
ようやく素直に、普通になれた女の最後の哀愁。
素晴らしいの一言

事件内容やベッドシーンで過激な描写はあるものの、
大人向けのシリアス作品と捉えれば
何の違和感無くその世界観に引き込まれる
むしろこのくらいの過激なほうが
凄惨な事件だとはっきりわかり、憎むべき犯人を追う人間たちに共感できる
ミステリー作品としての出来は文句無し

話が進んでいく序盤は、登場人物が多くそれぞれの人物を丁寧に映しているので、難しくゆっくりに思えるが、中盤それらの前置きがつながり始め、事件の全容が見え始めると、物語は大きく動き出す そのときの緊迫感、世界観に引き込まれる感じは、まさに名作を見たときに感じれる唯一の感覚

演技派で実力十分な俳優ばかりで完璧なキャスティングに、
脚本、監督ともに展開と撮り方がうまい
二度三度と見て深くストーリーを把握したくなる名画ではあるが、
日本人には不慣れな過激な描写が多い分
見る相手を選んだほうがいい

bp