「リスベットは美しかった」ドラゴン・タトゥーの女 kerokoさんの映画レビュー(感想・評価)
リスベットは美しかった
CMがもの凄く好みだったので、ずっと見に行きたいと思っていました。
あおり文句から勝手に羊たちの沈黙のような映画かと思っていて、R15なのもそのせいかな…と思っていましたが。
人名や土地名多く混乱してしまって、いちいち考えるのが大変でした。
リスベットが協力する理由やミカエルに惹かれる理由がいまいちよくわからなかったのですが、よくよく考えてみれば理由は描写されているんですよね。
ただ情報としてはわかっても、すんなり納得できるというよりは「そういう設定だから」と説明されているような印象を受けました。
リスベットが何であんなに色々出来るのかという理由も、よくわかりませんでした。精神病だから?
そしてドラゴンタトゥーには何の意味が?
また、謎解きの部分が視覚的に地味というか、淡々と進んでいくので「そうだったのか!」というスッキリ感がなく、頭で情報を整理して追いついていくのがやっとでした。
私には難しすぎたのかもしれません。
事件自体が40年も前のことなので、リアルタイムで起こっていく恐怖が味わえなかったのも、う〜ん…と思ってしまった理由かもしれないです。
すべての殺人の動機が「そういう性癖だから」で済まされてしまうような感じもあり、もっとその辺りを深く掘り起こして欲しかったなーと思いました。
レイプシーンやセックスシーンは、彼氏と見に行ったので正直微妙でした(笑)
ゾッとするようなサスペンスを期待して見に行ったら、淡々と進む悲しい話だったので、ちょっと期待を裏切られたような気分になるのかもしれません。
元々こういう映画だと知っていたら、もっと楽しめたと思います。
リスベットの美しさと猫ちゃんの可愛さには文句はありませんでした。
猫ちゃんには生きていてもらいたかったですが…。