劇場公開日 2011年8月27日

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「心臓、はずしちゃった。」ハンナ ミアさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5心臓、はずしちゃった。

2011年11月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

「面白いケド、おもしろくナイっ!」とわめく私の横で、
「スピード感あるし良かったよ。もう1回見たい!」と、ハンナと同い年の娘。
「こんな無表情の役は誰でもできる。ラブリー・ボーンでは感情豊かに演じて
 たぞ。つぐないも見たいな」と、シアーシャのファンになったらしい夫。

確かに、ケミカル・ブラザーズの音楽は場面を盛り上げて良かったし、
ケイト・ブランシェットの相手を射抜くような表情は素晴らしかった。

・・・が、場面を繋げるためだけのような筋書き、
彼女が武器に使うために死体に残されている道具等々、
寓話的な映画だからと言っても、納得できない設定が多すぎる。
アクションを楽しむだけの映画では、このキャストがモッタイナイ。

彼女の出生の秘密も完全に明かされてはいない。
過去にどんな作戦が立てられ、何故それは闇に葬られたのか、
何を意図してエリックは娘を殺人兵器として育てたのか。

他の方のコメントにもあったが、是非今回描かれなかった部分を
ふくらませて続編を作って欲しい。
今回の最後のターゲットは、内臓をえぐり出されてはいないのだから
蘇る事もできるはず。

文明の息吹きを浴びたハンナが、少女からどんな女性に変わっていくのか
グレードアップしたモンスター達の壮絶な対決を待ちたい!

ミア