「最強ヒロインがまた一人」ハンナ green condomさんの映画レビュー(感想・評価)
最強ヒロインがまた一人
この作品により、最強のヒロインがまた一人生まれましたね。キックアスのクロエ・グレース・モレッツを見た時も「すげぇぇっ!w」って思いましたが、今作の主役のシアーシャ・ローナンにも近い印象を受けました。
初っ端から最後まで随所に格闘シーンがありますが、それが凄く格好良いです。これはまぁ本人の格闘スキルというより、カメラワークの良さなんですが、それでも「イカす!」と思いました。そして全体を通してほぼスッピンなのも高感度UPです。(多分そうだと思うんですが、、、。そう見せているだけ?)途中少しだけ化粧をしているシーンがありますが、逆にそこはちょっとがっかりで、すぐにスッピンに戻ってくれて良かったです。
内容としては、いわゆる敵討ちになるわけですが、しかし事はそう簡単ではなく、主人公には本人すら知らない秘密が隠されています。最終的にその秘密を知ってしまった主人公の葛藤の物語になって行きます。
ですが、正直その辺りの内容は特に新鮮味のある物では無く、むしろ使い古されたストーリーです。実際、見ている途中で話が読めてしまいました。ただそれを補って余りあるのが主人公のキャラクターです。ちょうど大人になる一歩手前の年頃と、どこかしら影のある顔立ちは見事に作品にマッチしています。そいう女の子が見事なアクションを見せてくれる訳ですから思わず応援してしまいたくなりました。
ただし細かい所で突っ込みたくなる所は、いくつかありました。まずどうして最初から父親が敵討ちをせずに娘にやらせたのか?「そうさせる意味無いやん!」。この部分は結局最後まで疑問でした。それと主人公の苦悩と葛藤にクローズアップしたいが為に、若干急ぎ過ぎている所があるんです。その2点さへ無ければ評価も4.5になったんですけどね。
ラストシーンは結構好きでしたね。おかしな表現かも知れないけど、どこか昭和の匂いを感じる終わり方でした。
完全にこの作品だけで終わらせる感じでしたが、出来たら2を作ってくれないかなぁ。久し振りに主人公に惚れる作品でした。