劇場公開日 2011年10月29日

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「ただただ辛い映画」ウィンターズ・ボーン ちかしさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ただただ辛い映画

2015年3月9日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

悲しい

難しい

それはもう観ていて辛い映画でした。まずもって初めから希望を全く見せないストーリー展開に、単調で色も音もほとんどないつくり、話が進めば進むほど苦しい。ただ衝撃の展開ではなかったですね。
だれもがどこかで血がつながっているような閉鎖された集落、そしてそこには外からでは理解できないけれど内部では成り立つルールがある。そんな話はフィクションではそこまで珍しくはないですが、このひたすら徹底的な謎めいた暗さは光ってます。最後まで結局全ては明かされないのですが、もしかしたら2回観ると何かわかるのかもしれません。正直しばらくは観たくないですが笑
ただただ辛くて静かな映画の中、ラストシーンは音楽を伴った終わりで希望を持たせてくれたような気はします。(ハッピーエンドとは一言も言っていません。含みを持たせた台詞もありました。)
Jennifer Lawrenceといえば今となっては「ハンガー・ゲーム」シリーズの印象が強くて、同作がクソみたいな作品であることもあって僕の中では正直評価が高くなかったのですが、この映画を観てがらりと変わりました。すごい。

ちかし