「アメリカの村社会の閉鎖性を垣間見た」ウィンターズ・ボーン ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカの村社会の閉鎖性を垣間見た
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父がどこにいるのか、生きているのか、ミステリータッチの展開で引き付つけておきながら、結局、山場というところがなく終わってしまった。いわば、サビの部分がない歌みたいだ。
最後、母、弟、妹と一緒に暮らせてハッピーエンドとなり、カントリーミュージックがバックに流れ、エンドロールとなる。この映画の舞台となった、森林風景の雰囲気によく合っていた。ただ、この幸せは、父が死んだという証拠の代償だったというところは、なんとも切ない。それと、いったい誰が父を殺したのかわからず、やや消化不良気味になる。
※印象に残ったセリフ(この映画で唯一救われるシーン)
<最後、自宅前で主人公が弟と妹と一緒に座っているシーン>
ソニー(弟):お金があれば行かない?
リー(主人公):行かないって何のこと?
ソニー:軍隊に入るって
僕たちが邪魔?
リー:このお荷物がないと気が抜けちゃう
ずっと一緒よ
<アシュリー(妹)がバンジョーを弾く>
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