「最初から力が入ったわ~。」X-MEN:ファースト・ジェネレーション りりーさんの映画レビュー(感想・評価)
最初から力が入ったわ~。
冒頭から、見入った。
子供だったエリック。
チャールズとミスティーク。
あっという間に映画の中に入り込んでしまった。
X-MENシリーズのいくつかの謎が、よくわかるファーストジェネレーション。
プロフェッサーXとマグニートーは、なぜ敵対しているのか?
プロフェッサーXが車いすに乗っているワケ。
マグニートーがヘルメットをかぶっているワケ。
人間とミュータントが敵対するようになったワケ。
そんな基本的なことの始まりがよくわかる。
わかって、あ~、すっきり!
時は、米ソ冷戦時代のキューバ危機。
あわや第3次世界大戦かと恐れられた時。
そんな実際の出来事の上に作られたストーリーなので、現実味があり、面白い。
ミュータント自身が持つ能力のせいで味わう、疎外感、外見の嫌悪感。
人間が感じるその能力の恐ろしさ。
第一世代の若きミュータント達の成長の過程や、普通の人間になりたいと願う気持ちから、ミュータントの能力は誇りなんだと思えるまでの過程がよくわかる。
チャールズは、とても人間的な感覚の持ち主。
それは、育った環境、容姿、個人の持つ特殊能力によるものが大きい。
外見が明らかに違うミュータント達の心は、とても傷つきやすく、そんな傷みが胸に突き刺さる。
でも、そんな彼らの良き理解者となり、手助けできる存在であることは、とても大切だ。
エリックは、幼い頃の辛い思いでによる復讐心と、それにより生じる邪心がある。
でも、まだ残っている良心と、友人の優しさを知り、片目からこぼれ落ちる涙は、とても印象的だった。
二人が敵対することはわかっているけれど、≪どうして?≫の部分が素直に理解できた。
個人的に久しぶりに見たケビン・ベーコンの悪役ぶり。
やはり、ハマるわ~。
各ミュータントの能力を使ったアクションや、戦闘シーンも見応え有り!!
ちょい出の前3(4)作品のメンバーに、思わずうふふ~でした。