「プロフェッサーXとマグニートーの前日譚。」X-MEN:ファースト・ジェネレーション かつさんの映画レビュー(感想・評価)
プロフェッサーXとマグニートーの前日譚。
前3部作の前日譚を描く新3部作。まさに、スター・ウォーズ的な戦略ですね。スター・ウォーズもオリジナル・トリロジーより、プリクエル・トリロジーの方が好きな質なので、この戦略悪くないですね。分かっている結末に向けて進んでいく物語がなんともせつなおもしろいです。
前3部作で敵対していたプロフェッサーXとマグニートーが互いに理解し合って共闘している姿は感慨深いですね。しかも、キューバ危機の裏でこんなミュータント攻防戦があったという、歴史上の出来事へのフィクションな干渉もなかなか面白かったです。ミュータントバトルシーンもクオリティ上がってますね。正直、もっと長い時間このバトルシーン見てたかったですね。
ただ、チャールズとエリックの決別までのストーリー展開は、意外性はなく、予想の範囲内という感じでした。
ミュータントの迫害がなにかと取り上げられますが、個人的には、人間が全面的に悪いとも言えないなぁと。キューバ危機を裏から操作し、第3次世界大戦を引き起こさせようと暗躍するミュータントを人間が脅威に感じ、攻撃してしまうのはやむを得ないなぁと感じました。当時のエリックやチャールズはいいミュータントだったとしても、他ならぬミュータントたちが「しょせん人間は、、」と一括りにしてる以上、人間が「ミュータントは脅威!」と一纏めに判断してしまうのも仕方ないのかなぁと。
あと、ウルヴァリンをあえて出す必要があったのでしょうかね?前3部作に影響を与えないために、あっさりすぎるぐらいあっさ。諦め、引き下がって、なんか不自然でしたね。
前3部作には、登場しないビーストやハヴォック、バンシーが今後どういう運命をたどるのか。そして、まだ登場していないサイクロップス、ストーム、ジーン・グレイがどのように登場するのか。楽しみです!