劇場公開日 2011年5月28日

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「嫉妬と愛欲と狂気の間で」クロエ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0嫉妬と愛欲と狂気の間で

2013年1月18日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

知的

産婦人科医として成功し、大学教授の夫と息子と何不自由なく暮らすキャサリン。だがある日、夫と教え子の浮気を疑い、疑心暗鬼に陥ったキャサリンは、偶然知り合った娼婦クロエに夫を誘惑させ、愛を確かめる…。
カナダの名匠アトム・エゴヤンが、ジュリアン・ムーア、リーアム・ニーソン、アマンダ・セイフライドらを迎え、フランス映画「恍惚」をリメイクした愛と官能のサスペンス。

昼メロみたいな話ながら、実力派監督・実力派俳優の組合せでミステリアスなムードを醸し出す。
言ってしまえば、欲求不満の中年女性が招いた自業自得の顛末。
夫の愛を信じられず、自ら嫉妬の深い底無し沼に堕ちていく。
やがてその嫉妬は歪んだ愛情となり、クロエと関係を結ぶ。
キャサリンのクロエへに対する嫉妬は願望だったのではないか。クロエの若々しさと美しさと艶めかしさ。
キャサリンは過ちに気付くが、時既に遅し、クロエの愛憎はある人物に向けられる…。
嫉妬と愛欲と狂気に駆られた二人の女の姿には、ヒヤリとすら感じるものがある。

ジュリアン・ムーアが女の性の哀しみを、匂い立つ色気と共に演じる。
そしてアマンダ・セイフライドのセクシーな美貌は超大型爆弾級。こんな娘に迫られて、クラッとしない男はいない!もはや反則!(笑)

近大