劇場公開日 2011年6月10日

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赤ずきんのレビュー・感想・評価

全69件中、61~69件目を表示

5.0こんな面白い映画を撮れるのなら、『トワイライト』シリーズも何とかして欲しい!

2011年6月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 深い森を俯瞰して、赤ずきんの暮らしている村が映し出される冒頭は、なかなかの導入部でした。さて、『トワイライト』と同じ監督が演出しているだけに、オオカミの造形、そして深い森が舞台など共通点が多く見られます。なかでも人間ならざるものとの恋+イケメン同士の三角関係が描かれるところは、トワイライトシリーズの延長線上にあると言っても過言ではないでしょう。

 さて本作のキモは、誰が人間に化けているモンスター狼であるかという謎解きにあります。モンスター狼はゾンビと同じく、月が赤く染まる期間に、人に噛みつくと、"仲間"を増殖できるのです。従って、村人の誰もが、人間の外観をもつ狼として可能性があったのです。主人公の身近な存在に疑惑が高まるストーリー展開は、ラストに向けて一気に二転三転し、クライマックスでは本当に意外な人物が、「犯人」だったことがネタバレされて、びっくりしました。そこまで行き着くエピソードも、仕掛けが満載。エンターテイメントとしても推理サスペンスとしても、最後まで飽きさせず楽しませてくれました。

 主人公のバレリーは、幼なじみのピーターとの思い出は語られても、狼のことは全く触れられませんでした。トラウマになっているのかも?むしろ子供の頃自分が率先して、ウサギを捕まえて殺した残忍さが何度もリフレインされます。この残忍さって、意外と重要な伏線だったのですね。すっかり美しく成人した"赤ずきんちゃん"ではありましたが、お母さんからもらった赤ずきんをはおり、大きなくりくりした瞳を輝かされるところは、"赤ずきんちゃん"を彷彿させて余り有るものでした。

 さて物語は、永年の生け贄の風習を打ち破って、狼狩りに成功して浮かれる村の宴のシーンが冒頭に描かれてしまいます。えっ狼が冒頭で、もうやっつけられるのかと思いきや、モンスター狼が登場。村人の希望を打ち砕くように現れて、バレリーに詰め寄り、共に森を出ていこうと話しかけます。モンスター狼はどうやらバレリーの知り合いである可能性が高いようです。
 しかし、バレリーの姉がモンスター狼らしき存在に惨殺されていたことから、にわかにバレリーの身近な存在とは考えられませんでした。これは、ずっとラストまで見ているものの頭を悩ます矛盾として、ネタバレまで持ち越しました。
 それでもカメラは執拗に、バレリーの家族や恋人のピーター、そして母親がバレリーの婚約者に押しつけようとしているヘンリーなど、身近な人間が不審な行動をするところを追って行きます。実は、バレリーには出生の秘密があって、それを知ってしまうと、たとえ肉親であっても、狼である可能性を感じさせる、上手い脚本運びなのです。

 さて、バレリーが狼と「会話」した事実は、居合わせた友人の密告により露見してしまいます。村に招かれていた魔物ハンターのソロモン神父は、妻をモンスター狼に殺された恨みから、狼狩りのためには手段を選ばない無慈悲な鬼と成りはてていたのです。
 密告を聞いた神父は、バレリーを魔女扱いにして、教会の門前に監禁。モンスター狼を誘き寄せる"エサ"にしてしまいました。
 バレリーの危機に、対立していたピーターとヘンリーは三角関係の対立を一時解消。共闘するものピーターは捕まってしまいます。隙をみてピーターが逃げ出したとき、入れ替わるようにモンスター狼が登場します。そして観客の誰もが、ピーターが狼であるとしか思えない展開が続きます。
 ヘンリーによって、教会から脱出したバレリーは、森でピーターから、村を一緒に出ようと誘われます。その物言いは、狼が語ったこととそっくり。カメラは、緊張した面持ちのバレリーの表情をクローズアップしていき、パンして雪の中に燃えるように拡げられた深紅の赤ずきんを映し出しました。
 果たして、『トワイライト』と同様に、バレリーは狼人間の恋人となって生きるのかどうか、ラストシーンの大どんでん返し!!にご注目下さい。
 なお、ラストには古典の『赤ずきん』を彷彿させる、森のおばあちゃんの安否を気遣い、訪ねていくシーンが登場。そこには古典同様に狼が居合わせ、狼が誰だったのか衝撃の真実が明らかにされます。
 アマンダ・サイフリッドの赤ずきん役は、イメージぴったりでした。

 最後にひと言。こんな面白い映画を撮れるのなら、『トワイライト』ももっと意外性のあるストーリーを考えてもらいたいものですね。

追伸
エンドロール後にひと吠え出てきますので、途中でお席を立たないようにして下さい。

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流山の小地蔵

3.5それなりに楽しめる。

2011年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

赤ずきんことヴァレリー役のアマンダ・セイフライドありきの作品ですね。
中世の妖しい時代にぴったりの、綺麗な金髪、白い肌、青い目、大人に成り切れていないかもと思わせる彼女の雰囲気。

ヴァレリーと三角関係になってしまう、ピーター役のシャイロ・フェルナンデスは、ワイルド系。
対するヘンリーは優しく穏やかで、少し頼りなさそう。でも、芯の強さも持っている。

「トワイライト」では、≪これは何なんだ!?≫と思った三角関係も、こちらは納得できる。

ゲーリー・オールドマン演じるソロモン神父。
絶対的に善の人より、少しだけワルいんじゃないの~?!と疑う余地のある役がとっても上手い。

お婆さん役のジュリー・クリスティ。
妖しさ満載で、ドキドキ感が増す。

皆が知っている童話「赤ずきん」をベースに発展させたストーリーは面白い。
あの有名なセリフや、狼のやっつけ方などをうまく織り込んで、思わずうふふ~・・・にやり・・・となる。

一体、人狼は誰なのか??
赤ずきんの運命はどうなるのか???
最後まで飽きずに楽しめて、見終わった時の話の整合性にも納得いく。
でも、全体的にもう少し盛り上がりが欲しかった。

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りりー

3.5昔はこういう“先を早く知りたい”ドラマが多かった

2011年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

VFXはあまり上等ではないが、それが却っておとぎ話の雰囲気を醸し出している。色調は美しく、とくに原題でもある赤いマントが鮮やかだ。
欧州で古くから伝承されてきた民話を、同監督作品「トワイライト~初恋~」のようなラブ・ロマンスものに置き換えているが、原話に出てくる「針の道」などが随所にアレンジされて取り込まれている。グリム童話の「赤ずきん」の有名なセリフや、「狼と七匹の仔山羊」からエピソードを拝借したり、子供が持つ残酷さも絡めた脚本が実に上手い。
登場人物の名前も凝っている。ヴァレリーは狼を使った名言を残したフランスの詩人ポール・ヴァレリーから、ピーターはプロコフィエフの「ピーターと狼」から、ヘンリーは1935年の「倫敦の人狼」で狼男を演じたヘンリー・ハルからきているものと思われる。
さて物語だが、村の祭り(この祭りのシーンが中々いい)から一転して、誰が人狼なのか分からない恐怖に転ずる。隣人や友人はおろか、家族でさえ信用できない。通常のミステリーものなら徐々に証拠が集められ犯人が特定されていくが、この映画では誰もが最後まで怪しい。いまどき珍しく、推理力を煽る作品に仕上がっている。そこに恋物語を重ね、しかも恋人さえ人狼かもしれないというクドさ。昔はこういう“先を早く知りたい”ドラマが多かった。若者の心を捉えるのが上手い監督といわれているが、今も昔もそのテクニックの基本は不変なのだろう。
ブライアン・レイツェルによる音楽も物語にぴったりだ。

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マスター@だんだん

4.0赤ずきん??

2011年6月12日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

怖い

タイトルは、赤ずきんですが、
ちょっと、童話のストーリーとは、
違います。

違う話だと思ってみた方がいいかも。

それはそれで、楽しめますよ。
ちょっと、ミステリーかな??

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ny152

1.0綺麗だけど。。。

2011年6月11日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

寝られる

期待しすぎた😓トワイライト好きだしと思ったけど。。。これは微妙でした
森や自然の美しさや透明感のある映像はさすがって感じだけど、内容的にどうよ⁉って感じでしたね
感動も無ければドキドキ感も無い💧怖くも無いし。。。ただ中心人物である3人は綺麗だったな〜って感じで終わってしまった😓
全体的にキャラが弱かったのかな?ん〜まぁとりあえずあたしはもう観なくてもいいかな🌀

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れに

4.0美しくお色気もある大人の赤ずきん

2011年6月11日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

赤ずきん役のアマンダ・サイフリッドは、「ジェニファーズボディー」では主演のミーガン・フォックスの引き立て役のダサい親友を演じてた。そこでも、ミーガンよりも魅力的だったと思うが、今作では主演となり美しくお色気もある大人の赤ずきんを演じてる。

深い森の周辺にある、木造家屋が建ち並ぶ中世ヨーロッパの素朴な村。ボウガンを手にした屈強な戦士が登場するところなど、「ヴァンヘルシング」を思わせる。
お馴染みのグリム童話「赤ずきん」に人狼伝説と魔女狩りを掛け合わせたようなオリジナルなストーリー。
ヒロインとどちらもカッコイイ二人の男性との三角関係は「トワイライト」シリーズも思わせる。ヒロインがグダグダしてないところや潔く一話完結してることからも今作の方が面白かった。

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aotokage

3.0アマンダ・セイフライドがcute♪

2011年6月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

萌える

公開作品が、最近つづくアマンダがキュートです。

古典を下敷きにしたラブストーリー。

「トワイライト・初恋」の監督作品だそうですが、
こちらの三角関係の演者のほうが、
日本人に受け入れやすいと思います。

ただ、アクセントとして出演のゲイリー・オールドマンが、
これでもか!!の過剰演技
そして、あっけないフェイドアウト・・・

犯人探しも飽きる前に終了して、上映時間もコンパクトにまとめ、
可も無く・不可も無くでしょうか。

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たむさん

3.5三角関係にニヤニヤ ミステリーにドキドキ

2011年6月6日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

興奮

萌える

ラブストーリーとミステリーのバランスがよくて
なかなかに楽しめましたー◎

主人公バレリーを中心にした三角関係がすさまじくて…
幼馴なじみでワイルドなロバート・パティンソン似と、
一途に好いてくれるあまいマスクの婚約者(ダイハード3の悪役の息子さん!)の間で
揺れ動くんです。
ベタベタだなぁと思っていたら、
「トワイライト 初恋」と同じ監督さんということで納得。

そこに絡んでくるのが、村にひそむ人狼。
その正体をめぐって村中で大騒ぎして、
バレリーは窮地に追い込まれ、
恋敵同士が結託するわけです。
ミーハー心をくすぐられます。

トワイライト好きにはたまらないのでは??

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ophelia

3.0舞台劇

2011年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

萌える

始まりの映像(風景)は悪くなかったのに、急に視野が狭まって リアリティさに欠ける背景・人の動き。 なんか安っぽいなぁと思いつつ、ストーリーに集中。あっと言う間に 大人の赤ずきん(アマンダ・セイフライド)になっちゃうのですが、やっぱり 映画というより 舞台劇を見ているようでした。

美しい女性に成長した赤ずきん・バレリーは、幼なじみピーターに思いをよせつつ、親が決めた婚約者ヘンリーという 2人の男の間で揺れていた。そんな折、バレリーの姉が何者かに殺される。 魔物ハンターのソロモン神父は、満月の夜にオオカミに変身する人狼の仕業だというが……(作品情報より抜粋)。

やっぱりねー。 『トワイライト・サーガ』に類似するシーンがあると思ったら、監督がおなじだったんですねぇ。。 できることなら、このメンバーで『トワイライト…』 撮ってもらいたいわぁ。

赤ずきん・バレリーを演じた アマンダ・セイフライド。 めちゃくちゃきれいです。 『マンマ・ミーア!』以来の ダンスを披露してくれます。 赤いずきん、似合いすぎ。 サスペンス・スリラーといった感じ。 終始ドキドキ演技のアマンダですが、どこか落ち着いてる彼女を見ていると こちらも落ち着いて見てしまう。

バレリーが、思いをよせるピーターに シャイロ・フェルナンデス。 イケメン① 男らしさを全面に押してる彼。 『トワイライト・初恋』でエドワード役のオーディションを 受けたらしいです。 今となっては ロバPのイメージが定着してますが、シャイロでも悪くなかったのになぁと 個人的に思いました。

バレリーに、思いをよせるヘンリーに マックス・アイロンズ。 イケメン② 可愛い顔立ちで 優しさで押してくる彼。 若かりし頃のキムタクをイメージさせます(私だけ?)演技もソフトなので 印象薄く。。 ショービズ家系出身の彼、これからの活躍に期待☆

オーガスト神父を演じた ルーカス・ハース。 んまぁ こんなに大きくなっちゃって! 『目撃者』でハリソン・フォードと共演した あのアーミッシュ子役ちゃんです。 演技は まあまあでした。 もっと神父のキャラクターがハッキリしていたら、作品自体に メリハリがでた気がする。。 おまけルーカス。

ソロモン神父を演じた・ゲリー・オールドマン。 こちらも キャラ設定が中途半端でした。 良い人なんだか・悪い人なんだか。。 『レオン』の時がいちばん 光ってましたね。

バレリーの父ちゃん・セゼールを演じた ビリー・バーク。 『トワイライト・サーガ』でも ベラの父ちゃん。 特別演技がいいとも思えないけれど、画的に“可愛い娘の父ちゃん”が合ってるということ なのかも。

タイトルに忠実に、あのセリフも あのシーンも組み込まれています。 だから 舞台劇じゃないんだってば!とツッコミたくなる。。 キャスティングは悪くないのに、脚本でミスった感じです。 きれいなアマンダを見たい方向けの 一本です。

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Blue