「妖怪は人間じゃないから。」ももへの手紙 Takehiroさんの映画レビュー(感想・評価)
妖怪は人間じゃないから。
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舞台は瀬戸内の島らしい。元々あり得ない話ではあったのだが、医師を探しに台風の中を行くシーンは荒唐無稽過ぎたと思うのだが。まあ真似は出来まい。それ以外は島の人達や妖怪たちといる中で成長して逞しくなっていく主人公の女の子が爽やかでさえある。しかし妖怪はどうにも盗みのような悪さが治らずにいたし、教育的には微妙なアニメ映画であった。妖怪なら許されるのかというか、言ってもきかないのだが、そう思いきや、別れが来る。困らせたのも妖怪、助けに行ったのも、自己都合はあったにせよ、妖怪。私のほうがこの映画よりも合理的思考なんだか。だけどあの世と地続きというのか天続きというのかそんなファンタジー。だけど夫婦の愛と親子の愛。周囲の人達の愛。妖怪の仕業なんて妖怪が見えない立場にとっては信じるほうが難しい。それでも咎め続けないで、人間同士はヒューマニズムだった。
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